見方によって変わる事実

事実は本来一つであるはずだ。
しかし、立場、視点、環境に左右された見方をすれば、事実は都合よく変化してしまうことを学んだ。

映画『怪物』のノベライズ版を読んだ感想だ。

今作品から、客観的に物事を見る難しさを感じた。我が子の様子だけを見て、学校に物言う保護者。自分が見たシーンだけで、指導に入る教師。その誰もが子どもたちを苦しめる"怪物"になり得る。

学校で子どもたちと向き合っていると、しばしばトラブルが起こる。双方のいい分を聞き、問題点を洗い出し、どうすればよかったのかを問う。だいたいの指導はこのようだ。客観的に指導するように心がけている。

しかし、自分の価値観で指導しているのかもしれない。

都合よく事実を変えていないだろうか。自問したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?