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ととろん
2021年11月19日 15:27
・・・・まもなく、貨物列車が通過します 黄色い線の内側にお入りください・・・・まもなく、貨物列車が通過します・・・・・ ・・・黄色い線の内側にお入りください・・・沈み始めた夕焼けの色が、貨物列車の赤色と重なる美しさで、「もう思い残すこともないな、この駅に」そんな思いが湧いてきて、体がどう動いていたか、覚えていない。赤が紅になって、目の前一面が真っ赤になり
2021年11月20日 17:24
家に帰りつくと、大きな三つの荷物を、引きはがすように、畳の上に置いた。大したものじゃないといった荷物たち、おそらくほとんどの人には、本当に大したものじゃない。けれど、僕にとっては、どの荷物も、大事なもの。これまで向き合ってきた、子ども達との時間の中で使ってきた。先生としてやってきた中で使った道具たち。「今度はいつ、力を貸してもらうことになるかわからんくなったね」「ご
2021年11月21日 01:13
辛うじて、命を放り投げる前に踏みとどまれたことで、15年前と同じにならぬように、どのようにして「守る」か、考えた。しなくてはならないことは、管理職(校長先生)への相談と報告。心療内科、もしくは精神科への受診。この二つを確実に行うこと。まずはそこからだ。僕と同じタイミングで異動・昇進されたばかりの校長先生は、温和で、でも行動力の在りそうな人柄だった。前任校の校務員さん
2021年11月27日 11:35
うつ病という病名は、聞いたことがない人の方が少ない今では広く名前は知られた病気で。でも、その病気がどんな症状になって、どう苦しいのか。実は病名ほどに、そういった詳しいことについては知らない人が多いのも、この病気の特徴に思う。少なくとも僕にとって、うつ病という病気は、自分に関わってくる病気ではない。そう思っていた。心の病気は、風邪や身体的な病気のように、鼻
2021年11月28日 09:05
それでも時間は流れる。何にもしなくても、時間は流れる。こんな状況になって、何にもしない時間。それでもそんな時間も、止まってはくれない。朝になるとカーテン越しでも真っ暗な部屋は薄暗がりになり、昼を過ぎると、紺のカーテンを突き抜けて日差しは入り込んでくる。夕方になると部屋はオレンジ色に染まり。夜になれば真っ暗な闇が、部屋中を占拠する。そんな一日を、ただ、何もせず、眺める