#189 R.M.T.T(ラーメン食べたい)
もう1ヶ月が経ってしまいましたが、11月18日に新潟市で行われた、YONA YONA WEEKENDERS Japan Tour 2023-2024 "Stir up the wind" at Goldenpigs REDSTAGEのリポートを個人的にまとめておきたいと一念発起いたしました。
このツアーは来年の1月まで続くので、ネタバレになるところもあるかと思います。読む際にご注意いただければと思います。
ーーーーーー※注意:以下ネタバレありですーーーーーー
実は箱で観るLIVE参戦は3年半ぶりでした。2020年2月2日に新潟県民会館小ホールで行われた日食なつこさんの『△Sing better△Tour』に行って以来。その間にsnowmanのLIVEに行っていますが(別のnote記事参照)、あれはLIVEとは言え規模も勝手も違うヤツ。LIVEが行われたGoldenpigs REDSTAGEはキャパが300人と小規模ですが、それがやはり醍醐味ですよね!
開演前、会場内は期待と興奮の空気に包まれていました。ライブハウスに立ち入るのが久しぶりな私は、まるで異世界に足を踏み入れたような感覚が戻ってくるのを感じました。YONA YONA WEEKENDERS(以後YYW)のLIVEを生で観るのはこの日が初めて。LIVE中でのMCで知ったのですが、彼らが新潟でLIVEするのは今夏のFUJI ROCKに続いて2度目で、新潟の箱でやるのはこの日が初めてだったとのことです。そんな節目の場にいられて最高でした。
ステージに登場したYYWは、その存在感だけで観客を引き込んでしまうようなオーラを放っていましたね。MVで何度も見たボーカルの磯野くんはイメージそのままな出で立ちで、初めて会う気がしませんでした。LIVEの一曲目は「SUI SUI」!前奏が始まると一瞬で彼らの音楽の世界に引き込まれ、「LIVEの一曲目としてはこの上ない曲なのだ」と認識を新たにしました。
セットリストは最近の曲をメインに、いわゆる名曲をこれでもかと繰り出す攻め攻めな感じでした。YYWの音楽は、ジャンルを越えて多くのリスナーに届く魔法のようなものがあります。基本めちゃくちゃシティポップなのに、メロコア・パンクをルーツとしているが故のどちゃくそかっこいい曲があったり、それとは反対にコメディ色が見られる曲があったり…。今年の6月に発売された 5th EP『into the wind』に収録された5曲と、11月1日に配信されたばかりのシングル『あんしん』も披露。彼らの言う「ツマミになるグッドミュージック」をこれでもかと堪能することができました。
特筆すべきは、YYWのメンバーと観客とのコミュニケーション…というよりも、「飲ミュニケーション」!?曲の合間にちょいちょい挟まれるMCの度に行われる行為、それが乾杯です。私も事前にその噂を聞きつけ、ワンドリンクはビールを選び、一気に飲まないように、そしてこぼさないように頑張った甲斐があり、無事乾杯の際に盃を上げることができました。まさにその場にいる全ての人たちと一体感を共有しているようでした。
これ、あとから知ったのですが、この乾杯時にYYWのメンバーが飲んでいたお酒は、LIVE会場の入り口に置かれた差し入れドリンクBOXに、お客さんが入れたものだったとのこと。そういえば開場前はお酒がいっぱい入っていたような。メンバーが飲んでいたお酒は、新潟限定のビール「風味爽快ニシテ」や、「新潟県産ル レクチェサワー」など、地元のものばかりでした。皆さんさすがです!!
さて今回のnoteのタイトルにもなっている『R.M.T.T』のお話。『R.M.T.T』は、YYWの代表曲と言っていいほどの名曲。字面だけ見るとアルファベットが並んでかっこよく見えますが、じつはこれ「ラーメン食べたい」の略。ボーカルの磯野くんが無類のラーメン好きで、ツアー先の地元で有名なラーメン屋さんをリサーチして、実際に訪ねて食べているところをInstagramにアップしているのです。今回新潟で磯野くんが食したラーメンは、あっさりラーメン「三吉屋」さんと、生姜醤油ラーメン「青島食堂」さんの2件でした。MCで話していたのですが、やはり「なみ福」さんに行きたかったけど、時間と距離的に無理だったとのこと。「なみ福」さんはハイスタの難波さんが手がけるラーメン店。ミュージシャンなら一度は訪ねたいお店ですよね。曲自体は終盤に演奏されましたが、めちゃくちゃ盛り上がりましたよ。MV貼り付けておきます。ただメンバーがホープ軒でラーメン食べているだけの映像ですw。
そしてアンコール前のラストの曲は『Open your eyes』!その疾走感がいやでも盛り上がっていきます。CDで聴くよりも「LIVE映えする曲だったか!」と現地じゃないと気づけない曲ってあると思うのですが、まさに『Open your eyes』がそれでした。最後は会場のみんなで「Ahー!」と大合唱。最高に気持ちよかった。
続くアンコールも『月曜日のダンス』と『SUNRISE』というシングル曲の応酬。LIVEは土曜日だったのですが『月曜日のダンス』を聴いたことにより月曜からの仕事も頑張れましたw。そして名曲中の名曲『SUNRISE』。大満足で大団円を迎えたのでした。いや迎えたはずでした。
そう、これで終わりじゃなかった。驚いたのがダブルアンコールの存在。再度ステージに出てきたメンバー。ギターのキイチから出た一言が「あと一曲、何の曲演ろうか?」。えっまさかのリクエストタイム!?その一瞬の刹那、私の頭の中では「『Good Bye』か『誰もいないsea』が聴きたい」となっていたのですが、それよりも早く長身のお兄さんが間髪入れずに『光の中』と即応したので、『光の中』に決定。でもよくよく考えてみると、この日の会場の雰囲気、多幸感の中で最後に聴く曲として『光の中』以上の曲は考えられなかったので、お兄さん「Good job!!」としか言えないのであった。
終演後、会場を出る私の顔には満足と幸福感が広がっていたことでしょう。YYWのLIVEはただ音楽を楽しむだけでなく、感動と共感を味わう贅沢なひととき、特別な夜となりました。
【セットリスト】