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#98 死んでVtuberデビューとか

「終活」という言葉が一般的になって10年以上が経ちました。「終活」とは、平成21年に週刊朝日が造った言葉です。

元々は葬儀など、人生の終焉に向けての事前準備のことを指しましたが、現在では「人生のエンディングを考えることを通じて、今を自分らしく生きる活動」のことを言うようです。

高齢化社会を迎えた日本において、葬儀や埋葬、それに関連する業界や産業は年々拡大しています。いち早くビジネスに乗り出している事業者が増加しており、この動きはさらに拡大すると予想されています。

そのような世の中の流れもあり、2015年から「エンディング産業展(ENDEX)」という終活ビジネスに特化した展示会も開かれるようになりました。今年は11月18日~20日に東京ビッグサイトで開催が予定されています(今のところ新型コロナによる延期等は発表されていません)。

終活ビジネスというと、葬式、墓、花、遺影写真などが思い浮かぶかもしれません。しかし、現在それに限らず多種にわたっており、面白い商品・サービスも増えています。

例えば、お別れの肉声を預かるサービス、自分の肉声でナレーションができる自分史作成サービス、3Dプリンタで作る自分の胸像フィギュア、故人の大好きだったものをモチーフにしてろうそくにするサービスなど、アイデア次第では、まだまだ新たなニーズを掘り起こせそうな印象です。


そんななかこの前ニュースで驚くべきサービスを見ました。それは「動く遺影」。お葬式の遺影が瞬きをしたり、微笑んだりするサービスです。このサービスの存在を知らずに弔問したら、腰を抜かすほど驚いてしまうかもしれません。個人的には亡くなった方をイジるのはどうかと思いますが、実際遺族の中には感動のあまり泣いてしまう方もいるとのことで、賛否両論あるようです。

この動く遺影のことを調べたところ、Live2Dというソフトを使っているらしいことが分かりました。実はこれ、調べる前から私は大方予想していたんです。というのも、最近このLive2Dを個人的に勉強していたからです。勉強と言っても関連動画をYoutubeで見漁っているだけなのですが、今はこのソフトの魅力に取り付かれています。


どのようなソフトなのか簡単に説明すると、3DCGモデリングソフトが無くても、2Dのイラストを用意すれば、立体的に動くキャラクターにすることができるソフトです。

用意するイラストのパーツ分けが結構面倒で難しいですが、3Dを描くよりはとっつきやすい印象です。まだ試行錯誤中なので、自分で制作したキャラクターはまだ何もカタチになっていませんが、なかなか外出がしにくい今日この頃、私にとって取り付くにはとてもいいコンテンツとなっています。

巷で活躍するいわゆる「Vtuber」はこのソフトで制作されたキャラクターが多く使われているようです。無料試用期間もあるので、興味がある人はサイトを訪ねてみてください。


これまで描いてきたことを総括するとつまり、遺影を動くようにできるのであれば、遺影でVtuberを作ることもできることになりますよね。遺言で、「自分をVtuberにして残して欲しい」と書き記す人が、これから現れるかも(?)しれないなぁとふと考えました。


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