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#8 戦国ブランディング

ブランディングの仕事をする上で、とても大事な「CI」のお話。「CI」とは…

企業文化を構築し特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、またわかりやすいメッセージで発信し社会と共有することで存在価値を高めていく企業戦略のひとつ (Wikipediaより参照)


なのですが、これをうまく説明するのに、戦国武将を使ったら少し分かりやすいのではないかとふと思いました。ここは新潟なので越後縁の上杉謙信を具体例にしようと思ったのですが、ライバルの武田信玄の方がよりわかりやすかったので、「武田家のCI」と銘打って、下記の表を作ってみました。

「CI」は「VI、MI、BI」という3つのIdentityから成ります。企業ロゴやパッケージデザインなんかは「VI」。企業理念は「MI」、行動指針は「BI」。視覚、理念、行動についてぶれずに統一を図ることが大切であり、それは対外的だけでなく、社内でも徹底するべきことになります。


「VI」は戦国時代で言えば、家紋やのぼり、鎧。戦では同士討ちが起こらないよう、自分たちの身分をお互い判断できるように、各軍ヴィジュアルでの統一が行われていました。武田の赤備えはその強さから、周辺敵国を震え上がらせたヴィジュアルとしてやはり有名ですよね。


「MI」についても武田家は「風林火山」の御旗を掲げていたことからとても分かりやすい。孫子の兵法から抜粋されたこの言葉は、武田軍の戦での考え方を端的に示していますね。旗に記したことから「VI」でもあるし、軍略として兵の動きの指針にもなっているので「BI」でもあるのかもしれません。

「BI」は戦国時代で言うと、「次はどこを攻めるか」ってことと考えてみました。武田家の本拠地甲斐には海がなく、塩がとれないことから、上杉謙信との「敵に塩を送る」という逸話も生まれました。信玄は日本海に向けて北へ出ることを画策し、信濃で上杉軍と戦ったし、桶狭間後今川が衰退すると駿河へ攻め入ったりしてますね。

現在、戦国時代のような隣国との戦争は無くなりましたが、企業ごとの競争はカタチを変えた戦として残っているのかもしれませぬな。


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