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自己紹介と今後コミットしていくAI×コンテンツマーケティング事業について

はじめまして、AI×コンテンツマーケティングサービスCreative Driveを運営する株式会社chipper代表の十時(ととき)です。

ただの余談ですが、珍しい苗字なのでよく同姓であるSONYの社長と関係あるんですか?と聞かれるのですが残念ながら関係性はございません。ちなみに、大崎のSONYビルのすぐ近くに住んでいるので、大崎は実は「十時率」高めです(笑)。

昨日、こちらのプレスリリースにて、chipper及びCreative Driveのリブランディングについて発表させていただきました。

また、これまで弊社では、対外的な発信をCOOであった西田が主となって戦略的に発信を続けていました。

しかし、8/28のプレスリリースで公開されている通り、株式会社chipper内で西田が管掌していた「EC支援事業」を、

①10/1より新設分割子会社化へ移管すること
②その会社を株式会社トリドリへ株式譲渡をすること
③chipperはCreative Drive事業に一本化すること


が決定したことに伴い、「chipperは今後何やってくの?」とか「十時さんはどうなるんですか?」といった質問を受けることが最近増えてきました。

そんな背景から、改めて私自身の言葉で対外的に考えを発信していくことを決意しました。そのため今さらながらになってしまいますが、自己紹介を兼ねてnoteをまとめることにしました。


1.自己紹介と今のVISIONが作られた背景

私の経歴はIT系独立社長あるあるですが元楽天ECコンサルタントです。
後半で詳細はまとめていますが、chipperという会社はトリドリに事業売却し、コンテンツマーケティング特化の事業モデルになるまでは、EC総合支援事業(事業立ち上げ支援~運用まで)がメイン事業の会社でした。

古巣の知り合いも見ると思うのであまり大きな声で言えないのですが、一般的に元楽天ECコンサルタントから独立する場合、そのままフリーのECコンサルタントになって既存クライアント様との関係値を武器にコンサル事業を大きくしていくといった王道パターンがあります。最初からお客さんがいるためリスクが少なく、確実にマネタイズや実績作りもできるので非常に賢い選択肢だと思っています。

そんな賢い選択肢がある中、当時の自分にはアート市場を変えたい(絵描き一家に生まれ、さまざまな原体験の中で、アーティストが食っていける環境を作りたいと高校時代に思ったのが初期の起業のキッカケですが、長いのと本筋からズレるので今回は割愛します)という大きな夢と楽天ECで成功できたという謎の自身だけを武器に、得意としていたはずの物販ではなく、ブロックチェーン技術を活用したアーティストに対する分散型投資サービスや、空き壁を活用しアーティストと店舗を繋ぐシェアリングエコノミー系サービスなどといった無形サービスに全力で挑んだ時期があります。

アーティストの分散投資アイデアのUI

本当にスタートアップ起業の「き」の字も分かっていなかったので、当然の如く事業自体は盛大に失敗したわけなのですが、おかげさまで当時の自分自身が実現したい事の思考整理と、最低限のスタートアップの考えが身につきました。

その結果として、EC関連事業に立ち戻った経緯(こちらも今回は割愛します)があり、他とは毛色が異なった新規立ち上げ支援から運用まで対応するEC支援事業が特徴の会社として界隈では認知されるようになりました。

自分で言うのも烏滸がましいのですが、ぶっちゃけECでブランディングを軸にして成果を上げると言う行為においては本当に得意だと自負しています。正直センスの塊といってもいいくらい、他では聞かないようなアプローチで結果を出せてきました。

おそらく、スタートアップ的な考えや、アート領域をやっていたからこそ培ってきた第一想起的発想(当時は第一想起という言葉すら知らなかったですが)をEC事業に輸入して戦略立案ができるEC支援会社が周りにいなかったのも理由だと思っています。

一方で、言語化できない私独自のノウハウがあったものの、型化は僕の大の苦手分野でした。もちろん、資料化やドキュメント化に関しては「何ソレ美味しいの?」状態で、営業は資料なしで臨むのが当たり前でした。

そのため、実は世に展開されているchipperのこれまで体系化され洗練化されたノウハウは、「資料まとめや図式化の天才」COO西田の手によって作られたものです。

その結果は歴然で、自分が中心となってやってたときは、当然自分が営業に出れば成約率が高かったのですが、ずっと自分が船頭に立ち続け、かつ案件も必ず介在し続けねばならない状態だったのですが、西田の手によって言語化されたことにより、明らかにこれまでよりもメンバーがchipperの型で案件が取れるようになったり、第一想起に重きを置いたマーケティング手法の型ができあがった事により、登壇機会も増えEC業界における認知は確実に広がりました。

頭では型化の重要性は理解していた一方で、どういったアクションが結果として型化に繋がるのかや、ドキュメント化した情報を発信することの重要性に正しく腹落ちしたのはもしかしたらこの時からかもしれません。

そんな私自身の経験もあり、2023年2月に経営層で合宿を行い、その時から我々のVISIONは、「Next Innovationを民主化する」を掲げています。

当時VISIONを決めたときのワークシートの一部

これは最先端のテクノロジー(ビジネスにおけるイノベーションの多くはテクノロジー起点であるため)を深く知り、法則性や共通項を導き出し、ビジネス転用し多くの人が使える形にすること、つまりは世の中に対するビジネスの型化こそが私たちの会社のVISIONです。

※本筋の話とズレるので今回は割愛しましたが、私が起業に至った背景と当時EC支援事業を始めたときの思いや考えについては、過去にコーポレートサイトで詳細にまとめているので、興味がある方がもしいらっしゃいましたら、こちらの記事を読んでいただければ幸いです。とはいえ改めて読み返したところ、この当時から今に至るまでに、より多くの出来事や紆余曲折があり、経営者としての価値観はだいぶ変化(よく言えばアップデート)を感じている次第ですので、またどこかのタイミングでまとめられればと思います。

2.Creative Driveが生まれた背景

今のchipperのメインサービスであるCreative Driveも我々の起業カルチャーを元に生まれたサービスです。

VISIONが作られる以前からビジネスハック思考と、型化をカルチャーとして重要視していました。
2022年に、爆◯機関車を代表とする交ぜるな危険系のAIイラストネタがバズっていた時期があったのを覚えていますでしょうか?当時はまだイラストなどのサブカル系を中心に一部の個人が生成AIでこんなことできる!おもろー!みたいなタイミングだったのですが、その当時より社内では生成AIを活用してビジネス転換できないか?を模索するメンバーがいました。

2022年12月にChatGPTがリリースして早々に、SEO転用の未来を描き形にしたのが今のCreative Driveの基礎となったものです。

当時のslackのやりとり

もちろん、SEOメディアが社会問題になることを目の当たりにした世代として、ゴミコンテンツが量産されるであろう懸念に対する世の中の批判があることも想定していたのですが、どこかが先行してやらないことには生成AIがビジネス領域で当たり前に広がらないと思いましたし、何よりもマーケティング領域において今後生成AIが当たり前になる世界線が確実にくると確信を持ち、半分世の中に対してのアンチテーゼ的な問題提起の意味を込めて翌月末である1月にβ版をリリースしました。

PRTIMESのレポート画面

結果、賛否両論の反応があり、初動で手応えを感じられたからこそ、サービスに向き合い続けることができ、現在では5,000人を超える方にご利用いただけるサービスに成長しました。

3.事業譲渡の意思決定について

Creative Drive事業を展開したことにより、弊社では
・EC支援事業
・P2C事業(インフルエンサーと一緒に運営する自社ブランド事業)
・Creative Drive事業

上記3つの事業を運営する形となりました。

ありがたいことにそれぞれの事業が成長してくれたこと自体はポジティブなことだったのですが、C/Fのバランスや事業に対するリソース配分などさまざまな観点からchipperという運営母体として集中する事業を1本化することにしました。事業譲渡に至る経営判断に関する話は、我らが元COOかつ現blends代表である西田が綺麗にまとめていますので、こちらの記事を読んでいただけると嬉しいです。

冒頭に記載したように、事業譲渡したことで、「十時さんはどうなるんですか?」と言われることがあるのですが、残念ながら個人には一切入れておらず、あくまで今回の調達資金はCreative Drive事業のグロースのためだけに活用します。ある意味、収益事業であった事業を譲渡するわけですから、ある意味逃げ道がなくなった状態で全投資していきます。

冗談はさておき、それぞれの事業を今後より伸ばせる環境に最適化できた点と、関わってくれたメンバー全員のキャリアにおいても先を広げる可能性を提供する選択ができたことが、とにかく良かったと思っています。

今回、一緒に話し合いこの選択肢を快諾してくれた西田をはじめとするメンバー一同、また思い入れのあるEC支援事業を必要としていただいただけでなく、より成長可能性のある展望を想起させてくれたトリドリの経営陣一同にはこの場を借りて感謝を述べたいと思います。本当にありがとうございます。
また、今回の選択肢により個人的には選択肢が限定されたことで、経営判断で迷うことが減った点においてもポジティブになりました。

4.今後の展望について

我々chipperは、日本においていち早く生成AI×SEOツールを世の中に提供し問題提起することで、市場変遷を第一線で捉えることが可能な環境に身を置いてきました。

これまで見えてきたこととして、生成AIを活用しコンテンツ制作することが当たり前になる世界が今現実感を帯びて迫ってきているということです。

事実、コンテンツマーケティング業界において生成AI利用で成果が上がる事例が毎日のように生まれてきています。

今後、生成AIの利活用がビジネス成長の鍵となる一方で、世の中には汎用的かつ一般的なコンテンツが溢れ、需要に対する供給量が上回ることで、一般的な情報コンテンツの価値が下落していくことが予測されます。

つまり情報伝達手段が一般化されるからこそ、コンテンツマーケティングにおいて、一次情報やその企業のみが持つ独自情報の発信の重要度が増し、事業者はより一層顧客に提供する価値に向き合う必要が生まれます。

マーケティング手法論が先行し小手先で勝てた時代から、本質が求められる時代がやってきたと考えています。

これからは今まで以上に、企業は自社ならではの視点や体験、事例などを一貫性を持たせながら積極的に発信していく必要があります。(実は、私自身がnoteを始めるに至った真の理由でもあります。)

以上の流れを踏まえ、今回の事業譲渡と事業集中化を機に、方法論的なSEO支援から脱却し、本質的なコンテンツマーケティングの実現に向け、CTVR(CTR×CVRによるコンテンツを起点とした成果指標)の向上に寄与するサービスへとリブランディングすることを決定いたしました。

ちなみにchipperではCTVRを応用した用語としてCTVRマーケティングを提唱しているのですが、下記のようにまとめています。

生成AIの登場により、コンテンツ制作の効率が劇的に向上し、コンテンツマーケティングに革新をもたらしました。制作時間の短縮により、コンテンツの改善サイクルを素早く回すことが可能となり、より迅速で効果的なマーケティング戦略の実行が可能になっています。

しかし、この技術革新には光と影の両面があります。コンテンツの量産が容易になった反面、個々のコンテンツの価値が低下する恐れもあります。そのため、独自の視点や一次情報を含む質の高いコンテンツの重要性が、これまで以上に高まっています。

そこで私たちは、生成AIを活用しながら質が高く、一次情報に富んだコンテンツマーケティングを実現するため、CTVRの指標をコンテンツマーケティングにも応用していきます。「WEBイベントデータ」「コンテンツ編集データ」「ユーザー独自のデータ」をAIによって継続的に学習する独自のモデルを構築し、利用者に最適化された高精度なコンテンツを生成することで、成果を出すマーケティング手法を「CTVRマーケティング」と定義しています。

参照:AIパーソナライズコンテンツを起点とした成果を出す手法
「CTVRマーケティング」とは?

今後はリブランディングと合わせ、企業が一貫性を持ったメッセージ発信ができるようにするための機能開発と、CTVRに紐づくデータ連携をもとにリード獲得成果に繋げるための開発を中心に投資を行っていきます。

またこちらのnoteでは、実際にCreative Driveを活用した文章のアウトプットなどもしていきながら、発信と合わせて、自分自身の思考整理にも繋げていけたらと考えております。

5.さいごに

最後になりますが、これまで長きにわたりご支援いただいたクライアントの皆様、そして今後お付き合いいただける皆様に心より感謝申し上げます。

今後もchipperは、Next Innovationを民主化するというVISIONの下、最先端のテクノロジーをビジネスに転用し、多くの人が使える形にしていくことに邁進してまいります。私たちの取り組みに興味がある方は、ぜひお問い合わせいただくか、noteをフォローしていただければ嬉しいです。引き続きのご支援、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

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