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キノコが成長する動画を見ながら涙をこらえる🇸🇪スウェーデン留学#10

Hej! こんにちは。

まず最初に、タイトルを見て
キノコがトリガーとなって、ホームシックになったの?と、思った方。

安心して下さい、違いますよ🩲 笑

確かにキノコを見て、私の住む島の特産品の、美味しい肉厚しいたけのことを
思い出しましたが、それでホームシックにはなっていません。


だけど、涙をこらえたのは事実です。

何があったのか、順を追って説明します。

※この出来事は数日前にKarlshamnで起こったものです。
noteの更新順と時系列が一致していません🙏

始まりは、何気ない会話

そう、本当に始まりは何気ない会話だった。

何気なさすぎて、どういう経緯でこの話になったのかもう忘れたが、
ホストと二人で車に乗っている時、ホストが飼っていた犬の話をし始めた。

その犬は黒い中型犬で、名前はハッピー。
だけど、癌が見つかって、いくつもの動物病院に行って、薬も投与したんだけど、
7月の終わりに亡くなってしまって…

あらなんか声がだんだん変になっていってるぞ。

な、な、泣いている?

私は泣いている人になんて声をかけたら良いのか分からず、
おろおろしてしまうタイプの人間である。
泣いている人を目の前にして、どうしたらいいか分からないのだ。

なんて声をかけようと逡巡している間に、
ホストが両目を押さえながら「ごめんなさいね」と言ってきた。

そ、そ、そんな、そんな。

日本語でも何て言ったらいいのか分からないのに、英語となれば尚更で、
言葉に詰まる。

私はただ助手席で、気にしないで、大丈夫だよ。と伝えたくて、
首を左右に振ることしかできなかった。


次の日の夕食後に…

夕食のホスト作の、きのこクリームパスタ。

本当に本当に美味しかった。

めちゃうまパスタ

この美味しいパスタを食べながら、ホストとおしゃべりしていると、

「ハッピー(飼っていた犬の名前)がいなくなってしまって、
私、時間ができたから、野菜や花を育ててみようと思ってるのよ。
ああ、そうだ。今キノコを育てようかと思ってるのよ。
ネットでハウス型のキノコ栽培のキット見つけたから、あとから写真と動画見せるわ。」

とまた犬関連の話が…

またというのも、
実はこの夕食前にも、行く先々に犬との思い出があるらしく、
ここの湖で、ハッピーは泳ぐのが好きだったのよーとか、
この公園に一緒に来て、のんびりしたわーという思い出を語っていた。

ハッピーとの思い出を聞くのは心温まって良かったが、
また彼女が悲しくなってしまうんじゃないかと心配だった。

今回は大丈夫だったみたい。

夕食後、キノコの家を見せてもらうことに。

↑例のキノコの家🍄

ホストがキノコの家のキットの商品紹介の動画を、私に見せながら、
プラスで説明を加える。熱の入りようがすごい。

キノコの成長を早送りして伝えている場面を見ている時だった。

私は気づいてしまった。


「ドアと窓からキノコが飛び出してくるんだー」と言っている

彼女の目は笑っていたが、その目の奥にはまだ悲しさが残っていて、
キノコや植物を育てることで、前を向こうとしていることを。

だめだ、私。こういうの一番弱いんだわ。

昨日今日でハッピーの話を沢山聞いていた私は、
彼女の気持ちを想像して、その悲しさを堪える様子を見て、私は泣きそうになってしまった。

小さな家から飛び出すキノコと
おじさんが笑顔で、キノコの家を持ち商品説明をしているのを横目に
緩んだ涙腺を必死に締めた。

彼女の愛しい家族だったハッピーを失い、喪失感を埋めようと、前を向こうとしてしている様子を見て、彼女の中でのハッピーという存在の大きさを感じた。

ホストと会ったことのないホストの犬に思い馳せ、
目頭が熱くなった日でした。

まとめ

スウェーデンに来て思ったこと。

犬を飼っている人が多くて、散歩している人、
一緒に公共交通機関に乗っている人を本当によく見かけてびっくり。

犬とは一緒に列車に乗ったり、街を歩いたり、レストランに行ったりと
ペットではなく、それぞれの大切な家族。

やっぱり存在が大きくなればなるほど、失った時の傷が大きくなる。

最後に、スウェーデンは
犬アレルギーの人はどこに行っても大変で、犬好きの人にはたまらなく幸せな国です。

では、Hejdå!