読書レビュー みんなに好かれなくていい
面白さ★★★☆☆
オススメ★★★★★
難しさ☆☆☆☆☆
ページ数:175
ひとことで表すと……人間関係について悩むこころを少し楽にしてくれる本
この本では、人間関係についての様々な考え方について書かれていて、読むことで人間関係の悩みについて解決まで行かずとも少し軽くするようなそんな働きを期待できる。
友だちや好き嫌い、他人との付き合い方についての考え方や、どうすれば悩んでいる状況から抜け出せるか、いじめの現状とどう考えるべきかなどについて様々な見方で説明しており、とてもわかりやすい内容になっている。
特にこれは日頃から考えるべき部分だと思ったのは、友だちという存在についての部分である。友だちは多ければ良いというわけではない。人によって友だちとの関わり方は様々だし、自分のパフォーマンスを落としたりやりたい事をやらなかったりマイナス要素を受け入れてまで維持する関係なのか、いじめを避けるために他人をいじめたり、仲間ハズレを避けるために好きでもないことをしたりされたりする、それは本当に幸せと言えるのだろうか。その上で、嫌われない方法ではなく好かれる方法を知るのが良い、という考え方は生きていく上で重要な考え方だと思った。そもそも合わない人が一定数いるのは当然のことで、好かれるために自分のパフォーマンスを上げることは自分の選択肢、可能性を増やすプラスのよい考えであると思う。
この本を読んで、自分の人との関わり方について再確認することができた。今自分はそこまで深刻な人間関係の問題は抱えていないが、この本はそういった問題を抱える人やその関係者にこそ読んで欲しい本だと思った。
今回の本:みんなに好かれなくていい 著 和田秀樹 2021 小学館
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