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読書レビュー はじめての発明

 面白さ★★★★☆
 オススメ★★★★☆
 難しさ★☆☆☆☆
 ページ数:141

 ひとことで表すと……発明とその権利についての、ロイヤリティを得るために必要な知識を身につけられる本

 この本では、発明について、その発想方法から権利化、会社とのやりとりや商品化まで、一通りの流れと注意点を知ることができるような流れなっている。

 発明の発想方法については、普段の生活から着想を得て、自ら試作するという手法が紹介されている。試作して試行錯誤ができるだけでなく、主婦でも試作できるような簡易なものにすることで制作コストも抑えられるという理にかなったやり方であると感じた。また、普段不便に感じているところから着想することで、確実にニーズがある発想を得ることができる。

 また、この本の特に良い点としては権利化方法と注意点について詳しく説明されている点である。特許、実用新案、意匠、商標についてそれぞれ取得方法と流れがわかりやすい図で説明されており、どのように権利化するかよくわかる。

 この本を読めば、普段の生活から不便な状態を改善し、さらにはお金を得られる可能性まで考えられるようになるかもしれない。権利について知れて知識としても深まるし、万人にオススメできるような内容となっている。

今回の本:はじめての発明 著 松本奈緒美 新泉社 2020

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