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読書レビュー 伝説の「論理思考」講座

 面白さ★★★★☆
 オススメ★★★★★
 難しさ★★☆☆☆
 ページ数:264

 ひとことで表すと……これからの時代必須となってくる論理的思考の基礎を知れる本

 この本を読んで実践して行けば、基本的な論理的思考力を身につけることができる。内容としては論理思考のための方法論と、注意すべき点についてわかりやすくまとめられている。これからの時代、DXやAIの活用によって人の役割はどんどん単純作業や定型的業務から、論理的思考を必要としたものに変わっていくと考えられる。そんな時代を生き抜いていく上で、この本で得られる論理的思考の基礎は非常に重要である。

 構成としては、まず論理思考の注意点や難しさについて紹介し、その後それに対応できるような、基本的な論理思考の進め方について、例題を交えて解説するという構成になっている。論理思考が難しいと感じる人は多く、そんな人の感性に寄り添って解決するような流れになっており腹落ちしやすいと思った。

 論理思考は基本的に現状把握、課題特定、打ち手の考案という流れでなされるとしている。まず現状把握ではその基本的なやり方から、注意することとして、どのようにすると思考の偏りが防げるかなどが解説されている。その後、課題特定では2つの方向(現状把握、打ち手)から考えていく方法が推奨されている。また打ち手の考案では多様な切り口と主体について考慮するという2つの重要なポイントについてが解説されている。

 このように、この本を読むことで基本的な論理思考のやり方と失敗しがちな注意点についてがわかる。社会人としては是非とも押さえておきたい内容となっている。またこの本に書かれている方法はあくまで一例ではあるが、論理思考の方法論の本は色々とある中で基本に忠実な内容になっており有用であると感じた。

今回の本:伝説の「論理思考」講座 ケース問題で「広い視野」「深い思考」をいっきに鍛える 編 東大ケーススタディ研究会 著 白木 湊 東洋経済新報社 2022

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