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長編連載小説『カフェ』第134話。

 実際、俺が必死になって仕事をするたびに、戸田は苦い顔をする。結局、アンビバレンツなのだった。俺は、上司が適当で、いい加減なのを知っている。実際、戸田の適当さというのは、堂が入っている。ある意味、煙に巻きたいのだった。上司は、適当な事をしていても、高い給料をもらって、安泰である。こんな事はないと思った。実際そうだ。俺たち下っ端が腹を空かして、仕事をしていても、上司はいい加減で、適当な時に、食事を取りに行く。それが、実に腹立たしかった。(以下次号)

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