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ありがとうの魔法(2)小林正観著


人生は、「喜ばれるための場」であり、「感謝をするための場」であり、なによりも、「楽しむため」に存在しているようなのです。

多くの勉強をしても、その勉強が「日常の行動」につながっていなければ、それは意味がないことだと私は思います。
多くの人から多くのことを聞き、多くを学んだ結果として、「常に、人を憎まず、恨まず、呪わず、誰に対しても同じ態度で接すること」が、日常の実践なのではないでしょうか。

本人が、「つらい」「悲しい」と思ったら、それは本人にとって「つらい」「悲しい」ことであって、「つらい現象」「悲しい現象」が存在するわけではありません。
ある現象が起きている事と、それに対して自分がどう論評、評価をして感情を移入するかは、別問題だと思います。

「明るい心」とは、どんな苦境に立たされても夢や希望を失わない心のことです。「感謝する心」とは、自分が何かを成すことができたのは、「天」「地」「人」が味方してくれたからであることを知って、感謝することです。
「誠実さ」とは、表も裏もなく、今ある状況で一所懸命に、謙虚に尽くすことです。この3つを持っていると、どうも「幸運や好運に恵まれる」ようなのです。

26年間アトピーで悩んでいた女性は、半年前からお茶を飲む前に、「私の細胞を正常にしてくださって、ありがとうございます」と声を出すようにしたそうです。すると2週間で湿疹が消え、1ヶ月で治ったと聞きました。ありとあらゆる治療をして、それでも治らなかったアトピーが、飲み物を飲むときに「お礼(感謝)」の気持ちを込めるようにした結果、治ったというのです。

願いや望みや思いがかなうことではなく、生きていること自体が、何もないことが、何も起きず平穏無事であることが、「幸せ」の本質のようです。

「覚悟」
災難に遭いそうになったら遭う。
死にそうになったら、死ぬ。
それが災難よけの最良の方法。
ー良寛和尚の言葉ー

「幸せ」とは、何かを手に入れることでも、思い通りにすることでもなく、「今の自分が「幸せ」の中に存在していること」を知ることだからです。

「人間」の生きる目的は、欲しいものを得たり、何かを成し遂げることではなく、
「人の間で喜ばれる存在になること」
「「ありがとう」と言われる存在になること」にほかなりません。

写真は、石垣島の海岸です。

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