中学生は必死に他人のために尽くすひ

放課後、一人の机に集まって色紙を書いている子達がいました。
すぐさま私のところに一人やってきました。
「先生、色紙書いてもいいですか?」
「誰に向けて書いているの?」
私が聞くと、こう言いました。
「転校する子です」
びっくりしました。なぜならその子はクラスの違う子だったからです。
「仲が良かったのかい?」
と聞くと、頷きました。
その一人が呼びかけ、どんどん色紙が埋まっていきます。
一人、また一人と書いていくうちに
色紙が文字でびっしり埋まってしまっていました。
「いっぱい書いたね」
私がそういうと、彼らはもう一枚新しい色紙を取り出して
「まだあるので」
と笑顔で言ってくれました。
そちらに色紙にもびっしりとメッセージが寄せられていきます。

色紙は不要物です。
「学校に持って来ず、自分たちでやりなさい」
と指導する方もいるでしょう。
私もそう考えました。
少なくとも公認を取らねばなりません。
主任と主事に連絡して相談しました。
色紙はやって良いことになりました。

「その子のためにやりたいんだ」

という生徒の意思が大切にされました。
全ては一人のために、生徒が自らその思いを軸に行動してくれていることを
嬉しく思った場面です。
以前ならば
ひどければ色紙を持っているのを見た時点で指導をしていたでしょう。
そうではなく、彼らから報告があってその後の対応を行うことができました。
この日に限らず、生徒と教師の関係性をどう密度の高くしていくのかを
講師の先生の実践から試行錯誤して学び続けてきました。
おかげで今はさまざまに対応にゆとりが生まれています。

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参加された先生方の感想(一部)です。


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