12月のPTSD
12月はクリスマスにお正月。町も人も浮足立って、なんとなく心がくすぐったいような、気持ちが弾んで楽しい気分に、自然となる月でした。
そう娘が産まれるまでは。
娘を2016年12月に出産し、その次の年の12月、つまり1歳のお誕生日が近づいてくると、出産前後のことがフラッシュバックしてして心が揺さぶられました。
苦しいのです。
一年前を思い出す、というより、身体がその時の身体になるというかんじ。
一言でまとめればPTSD、心的外傷後ストレス障害。
娘の出産、そしてその後の成長、それは本当にキセキでした。だから1歳のお誕生日は感謝と感動に包まれた素晴らしい気持ちで迎えたい!
実際そういう気持ちは溢れるほどありました。
でもその下から染み出るように痛みや恐怖が湧いてきました。
もうすぐ娘が5歳になる今年、その感情は大分和らいできたけど、やっぱり冬の乾燥した冷たい空気にあたったり、風に舞う色とりどりの木の葉を見ると、ぎゅっと全身締め付けられる感覚に襲われます。
皆さんにもそんな季節、時間、場所、ありませんか。
記憶が今に交差して、胸が痛む時。
娘が1才になる12月、私はその気持ちを誰かに聞いてもらいたかったけど、自分でもその気持ちにしっかり向き合わなかったし、主人を始めとした家族、当時娘の成長でお世話になっていた心理の方にも、「ちょっと聞いてほしいんだけど」と切り出すことができませんでした。
noteに娘のことを書き綴るようになって、今年ようやくここに、12月の自分の気持ちを見つめ言葉にすることができました。
毎年この季節になると、冷たくて重い、頑丈な鉄の箱を運んでいたけど、今年はそれを下ろして、その箱を見つめたり、撫でて抱きしめてあげたり、できるような気がします。
娘の妊娠、出産についてはこちらにつづっています。
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