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詩作集・天網恢恢

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この世界はみんなで見ている夢にすぎない。そこを出発点として。
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#魂の次元

すこしおもたいのがきたので

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すこしおもたいのがきたので
おちついてことばにしてみる

いきるということには
なんのいみもないんだ
まわりからいわれたことをとりいれて
じぶんでこれがいきるいみだと
きめたいじょうのことは

いきるべきりゆうというものが
そんなようなものなので
いきるということにきちんとつながっていない
ぼくのようなそんざいは
ふとしたはずみでかんたんに
へこたれる
うんざりする
どうでもい

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[詩]暑さにうだりながら

[詩]暑さにうだりながら

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どこまでも遠くに行きたいと思った
どこにも行かなくていいと思った
ぼくの心はいつもふらふら
きみを想っていつもゆらゆら

きみとならどこまでも行けると
あのとき確かに思った
なのにここらが限界とあきらめて
いつもきみから逃げ出そうとしている

スピティ渓谷の奥深くまで踏み入って
ヒマラヤの雪を眺めながらチベット僧の勤行に
この身を震わせたい

道も通らぬアマゾンの森で狩猟採集の

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言葉なんてほんとは

言葉なんてほんとは

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言葉が出てこない。
そんな日もある。

眠れないし何も手につかない。
そんな夜もある。

タイの安宿は暑くて蚊も多くて、
よく眠れない日が続く。

そんな中、売れるかわからない翻訳を
どうにか続けているだけがぼくの存在証明で。

言葉なんてほんとは
いらないんだ。

頭の中の言葉なんか止めちまえば、
世界はいつでも微笑みかけてくる。

逆に魔物が束になってやってくることも
ある

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