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3.20 シエスタとレジ

今日もメイドさんの掃除の音に起こされ慌てて部屋を出た。

祭りから一夜明け、灰となったNike像もキレイに片付けられていて街の雰囲気は普段のバレンシアに戻っていた。祭りの雰囲気といえばチュロスの屋台が少し残っている程度。

荷物を日本に送るために郵便局まで来たが、箱が売っていなかったのでしかたなく文具店で買うことに。しかし郵便局の人に教えられた場所に行っても文具店は見つからず...。しばらく探したが見つからないのでホテルに戻り夫人に聞いてみた。

夫人によると、郵便局内の通路の横を奥に行き階段を降りたら売店があると教えてくれた。自分のスペイン語レベルが低すぎたせいで聞き取れなかったようだ。

荷物を持って再び郵便局に行き通路横の階段を降りたが、箱は置いておらず切手や封筒しか売っていないと言われた。店員の人に改めて箱を売っている文具店の地図を書いてもらい歩くこと5分。

地図通り進むと文具店を発見する事ができたので、お店に入ろうとすると文房具屋の主人らしき人が店の外に出てきた。出迎えてくれるなんて郵便局と違いやけに親切な文房具店だななどと思っていたら

「ガラガラガラ...」

目の前で店のシャッターを降ろされしまった。
愕然としていると主人が 

「悪いね。シエスタだよ。」

時計は14時ちょうどになっていた。

時間に寛容なスペイン人だが、シエスタが始まる時間は厳守する店主であった。スペインはシエスタの習慣で14~16時はほとんどの店が閉まってしまう。郷に入れば郷に従えなので仕方ない。

再開を待つ間にフットボールのチケットを確認しに行くことに。しかしお祭りのインパクトが大きすぎたせいか、フットボールを観戦しようという気になれず、しかもチケットはやや割高だったこともありスタジアムでの観戦はやめることにした。
明日荷物を発送し、そのままバルセロナに移動することに決めた。 

シエスタが終わり、文具店で無事箱を購入する事ができ、スーパーに寄って食糧を買いホテルに戻った。

結局今日一日、箱を買っただけで終了してしまった。 

ちなみに先程スーパーで買い物をした際、レジにて会計が702Ptsだったので2,000Pts札を出したところ、おつりが1,300Ptsだった。どうやらスペインでは2Ptsなどの小銭は省略してしまうらしい。日本も真似したら楽だなと思うが、クレームを言う人が続出しかねない。 

レジといえば先日...、

レジで前に並んでいた親子連れの8歳くらいの子供が、会計前に菓子パンをフライングして開封しモグモグと食べながら並んでいた。しかも半分近く食べ終わっているところからすると、買い物の序盤あたりから食べていたことなる。親も特に注意もしていないようであった。

レジの店員も何事もないように子供が持っているパンを取り上げ、ピッとスキャンして会計して子供に戻していた。会計をしっかり済ませているので問題はないが、日本ではまず見ない光景であった。

昨日、白帽子君が

「現地の人がよく食べているひまわりの種がおいしいですよ。」

と言っていたのを思い出し、購入して部屋で食べてみた。歯で殻を割って中身だけを食べる、アメリカのメジャーリーグとかでもよく見る殻だけ地面に吐き出すアレである。
味は殻に着いている塩と豆的なシンプルな味で、気がついたら30分ほど食していた。節分の豆と同じ位置付けの食べ物のようだ。

かなり食べたと思ったが、袋の中のひまわりの種は全然減っていなかったので日本に送る荷物の中にお土産として入れた。
日本に帰ったら家族に見せびらかしながら食べよう。

箱をテープでしっかり止めてパッケージ完了。

1階にいた夫人に、明日の朝で宿を出ることと、10日間お世話になったお礼を告げて部屋に戻った。

最初はどうなることかと思ったが、クリーニング屋を教えてもらったり美容院に連れて行ってくれたり、毎日声をかけてくれたりと、主人と夫人をはじめスタッフの方々にはとてもお世話になった。

本当に感謝感謝である。

本日の出費

昼食 600Pts
夕食 700Pts
箱、テープ 500Pts
ペン 50Pts

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