2020年5月20日

今日はボルシチさんの誕生日でした。

今日はニューノーマルについて考えてみたいと思います。

ニューノーマルが指す意味。それは、これまでは当たり前ではなく、むしろ異常であったようなことが、当たり前のことになっていくことです。10年ほど前にリーマンショック時に使われた言葉で、今の金融事情から、再びこの言葉が浮上し、そして金融に限らずあらゆる状況において、この言葉が使われるようになってきています。

では、どのような事柄が、このニューノーマルに当てはまるのでしょうか。少し前に、コロナ禍で僕たちが覚えて、当たり前になりつつあるものを挙げましたが、まさにこういったことがニューノーマルの種だと思います。

でも、すべてが日常における当たり前、日常におけるニューノーマルになるわけではありません。人々はこの状況を「異常」であると自覚しています。そのため、必ず「元に戻ろう」という意識が働くはずです。しかし、そういった意識が働くにも関わらず、「これは、これからも続けるべきだ」と思うものがニューノーマルになるものだと思っています。

仕事に関してでは、リモートワーク、オンラインミーティング、評価制度、衛生管理、柔軟性、判断力、労働対価、財力、など。

打撃を受けた飲食業では、フードデリバリー、フードピックアップ、テイクアウトとドライブスルーの再評価、タッチポイントの軽減、ソーシャルディスタンス、衛生管理、企業姿勢、など。

ニューノーマルとは、単に日常や行動を指すものだけではないと思います。ニューノーマルを考えるうえで、最も注意しなければいけないのでは、将来顧客や将来雇用において、これらがノーマル、デフォルトの判断基準となるということです。

これから事業を回復に向かわせるためには、当然、これまで以上に顧客を招き入れ、その分、優秀な人材を採用する必要があります。企業は、これらはニューノーマルだから、多少対応しきれてなくても許してもらえるだろうと思うかもしれません。しかし、彼らにとっては、既にすべてノーマルとなっています。そのため、どれだけ早くノーマルにできるか、なっているかによって、大きな差が生まれてくると思います。

あのとき、御社はどのような対応をされてましたか？その後、どのように対策をされていますか？

と、問われたとき、この会社なら安心と思ってもらえるような回答をする準備はできていますか？

ここで言いたかったのは、ニューノーマルなんて言葉は意味がないんです。ウィズコロナこそが、今を生きる我々にとって、すでに潜在的にノーマルとなっているということです。