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大切な事

先日こんなツイートしてみました。

いろんな捉え方はありますが、ぱっと見、また僕のいつものふざけたツイートに見えますね。
まぁ、僕もそのつもりでした。

しかし、これを見た何人かのデザイナーさんから

私にはぶりっぶりのケーブルが見える

艶のある綺麗な目面のハイゲージ

などなど、みんな口を揃えたように返事が来ました。

正直、想像してませんでした。
てっきり、またバカな事考えてるよね。とか、MDへの愚痴とかが出てくる物だと。

これがデザイナーの力なんだな。
恐れ入りました。

これって凄く大事な事。
何度か書いていますが、ニット製品はまず糸を見ます。
糸を決めて、ゲージ、組織、度目、加工とテキスタイルとシルエット、形、ディテール等全て自由に組み合わせる事ができます。何でも作れてしまう。

最近はデザイナーがセレクターになってるとぼやくベテランの方がいます。
糸見ても編み地見ても何も思わない。ただ、当て込みするだけだったり、工場のサンプル見てそのまま進行したりするケースが多いです。
デザイナー=仕様書書くみたいになってしまっていたり。
それくらい僕にも出来ると思ってた事もあります。

しかし、やっぱりデザイナーはデザイナーでしたね。
何もない所に生み出してしまうんですもん。
しかも、それぞれにオシャレだと思う、今作りたい物がスッと出てくる。
これってデザイナーの大事な才能なんだな。

今、インフルエンサーや芸能人がデザインしたーっていう洋服だったり、手に取りやすい価格のデイリーウエアが市場を埋め尽くしてます。
物作りの人たちは、自分の力を認めて貰おうと様々な発信をして抗ってます。
だからと言って、デザインだけで売れるわけではないですが、どこにもデザイナーがいないんです。

デザインという物ををどう考えるかって凄く難しい問題になっています。時間だってお金だって限りがあります。

でも、ただのテーブルにしか見えないようじゃダメなんだろうな。

さて、皆さんにはどんな編み地が見えましたか?

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