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川光 俊哉 Toshiya Kawamitsu
2019年9月29日 00:22
天気柱くつ下 捨てたら イナゴの目そこにはいられず ありふれたかがやけるもの 道しるべ熟して かたい 七竈疎外の悪夢 草原に画鋲 ならべて 太陽系柵をめぐらせ 飼いならし低温殺菌 順序よくほこり なくして 手をあげて一冊 まとめた あきらめた埋めつくす 罠 キャンドル いくつあふれて 蒸留 ソーダ水風 波 高く いさましくわたっていくには なにが必要
2019年9月27日 00:03
無憂獣めざまし時計が鳴ったとき終わりから見た はじまりで廊下の長さを知っていた水が流れる音じゃない帰りそこねて 夜 遅く蛍光灯を踏みつぶしチョーク にぎって 寝ころんだ月の軌道が魔法陣門に あじさい 庭に 亀なにかと出会うための部屋柱をかざる ベル 綿ぼうし終わりから見た 裏表紙もうすぐ わたしは 壁のなか結局 瓶にのぼれなかった
2019年9月24日 14:36
共存のコード生まれてはじめて よそもので残り香 さがす 権利 なく路面にあるはず 落ちたはず煤に黒ずむ 安全ピン羊歯 しげる 道 近道で湿気は噴水 水蒸気ベッドをはなれるまでもなく中性紙には虹彩を押し花にして観察し近くにないこと 思い出しながめ はるかに 手ぶくろ 捨てて沈没船が浮上して小指は重い 旗 メダルかわいた あくび しあわせなとき
2019年9月20日 18:01
収穫ベリーはみにくい 無視される朝の露にもかがやけずいすをあたため 近眼で手足はのばせる なんて 嘘半透明をとりもどしもう一度 笑うために 泣くまっさら かろやか 三葉虫車輪がついて 修理中光のすじは 液体化モチーフならば つまらないどんなに 必死に 夜を吸ってもはずむ 稜線 フラフープやっと自由になれたのに最初のねがいが 消滅だった
2019年9月17日 11:49
ソフィア黄昏だけを くりかえし見失うのをおそれてはまた 振り返る 遊園地はりつめた糸 殺虫剤やっと分かった 非存在影がなければ 道をあけこわくはない と 言い聞かせあわれみ だけは 受けとった夢のなかなら意味がある考えながら たよりなくうつろうものは 表情もなく見いだされた 時 よごれた手どこからともなく 空 こぼれ逃げられません 杖 きしむだけ
2019年9月8日 19:04
白昼鬼頭上 アセチレン灯 まるい粒子のすべてが ゆれるのであなたは不安で泣いているおしまれながら 消えていく屈折するたび 色を変えいまの沈黙 白い のど人影 いくつ 五十三なにも知らない 焼きはらうしびれたような無感覚接触 あこがれ 一面 目どちらも どれも 怒られそうで重い枝には釘を打ち後悔しながら みちていく光のように 背景 わたしは