ソフィアのコピー

詩 313

  ソフィア

黄昏だけを くりかえし
見失うのをおそれては
また 振り返る 遊園地
はりつめた糸 殺虫剤

やっと分かった 非存在
影がなければ 道をあけ
こわくはない と 言い聞かせ
あわれみ だけは 受けとった

夢のなかなら意味がある
考えながら たよりなく
うつろうものは 表情もなく

見いだされた 時 よごれた手
どこからともなく 空 こぼれ
逃げられません 杖 きしむだけ

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