手塚治虫の名作をたどる。記憶を呼び覚ますキャラクターたち
手塚治虫の漫画は読んでいますか? どんな作品が好きですか?
先日撮影した、この一枚の写真。
東京ビッグサイトの最寄り、りんかい線「国際展示場駅」構内にある、手塚治虫キャラクター陶板壁画です。
手塚治虫ワールドのおなじみのキャラクターがずらり勢揃いのこの図、見ていたら懐かしくなって、記憶の扉が開いて気分が上がってきたので、どのくらいわかるか、作品とキャラを数えてみようと思います。
検索はなし、うろ覚えのぶっつけでやってみますよ。まちがいもあると思いますごめんなさい。
あなたはどのくらいわかりますか?
右部分(6キャラクター)
右からいきましょう。
『ジャングル大帝』のパンジャとレオ。
冨田勲作曲の「子供のための交響詩 ジャングル大帝」のLPレコードを持っていました!
懐かしくて、大人になってからCDで買い直したんですよ。
パンジャの上にいるカモは、『W3(ワンダースリー)』の……ノッコ? プッコ?
オウムはわかりません。『新宝島』……かなあ?
その左、空を飛んでいるのは『ユニコ』のユニコ。
サンリオから出ていたフルカラーの単行本、買って持ってました!
メルヘンと神話が混ざったような世界観で、大好きでした。
一番下の小さいのはヒョウタンツギ。アイキャッチ的に登場する謎の生物で、手塚治虫作品には何にでも登場してきます。
中央部分(18キャラクター)
こちらも一番右から。
茶色い犬が、タイトルが思い出せない……狼男? バンパイア? の主人公だったと思います。『バンパイア』みたいなタイトルだったと思うんだけど。
その左のグレーの犬……あっ、こっちが狼犬の方でした、たしか。
右の、茶色い犬の方は『フライング・ベン』じゃないかな。超能力を持つ犬の話じゃなかったかな? 主人公のベン。超能力三兄妹(犬の)で、それぞれがドラマチックな運命をたどることになったような。
上へいって、横に3人並んでいる少年は、左から『ナンバー7』の主人公(名前忘れた)、タイトル知らない『なんとか新撰組』のたぶん主人公、そして木刀を背負った学ラン少年が、やはり『ナンバー7』の佐々木小次郎。
佐々木小次郎はスターシステムで、ほかの作品にも登場していたかも。
『ナンバー7』は宇宙を舞台とした超能力もので、これも大好きでした。たしかヒロインがトカゲのしっぽを持つ女の子でした。
その下、子どもが手をつないで行進しています。
一番右が『どろろ』からどろろ。戦国武者ものと妖怪ものが合体した世界観。今でいうダークファンタジーですね。これも大好き。
どろろの次のピンク色の女の子と、赤い帽子の男の子はわかりません。『メトロポリス』などの初期作品じゃないかと思うんですけど。
その次が、『鉄腕アトム』のアトムとウランちゃん。『鉄腕アトム』の物語は、子ども向けに見えて、いろんな社会問題や悲劇を扱っていて、深かったですね。
その次が、『不思議なメルモ』のメルモちゃん。メルモって、メタモルフォーゼからのネーミングでしょうか。この作品は、コミックよりアニメの記憶の方が残っています。赤いキャンディーと青いキャンディーで、大きくなったり小さくなったり。魔法少女っぽくもありますね。
そして、『ブラックジャック』からピノコ。アッチョンブリケ!
上に戻って、狼犬の背面にいるのが『ブッダ』から、シッタールダ(であっているのかな?)
『ブッダ』はきちんと読んでおらず、一度ちゃんと読みたい作品でもあります。
手前にいるのが、『海のトリトン』のトリトン。アニメから入って、原作と思って漫画を読んだら、いろいろ違っていてびっくりでした。まあこれは手塚作品全体に言えることかもしれません。
さらに左へいって、『リボンの騎士』のサファイア。男の子の心と女の子の心を持ってしまったサファイア姫の物語。男装のお姫様に天使や魔女も出てきて、ファンタジーな世界観。ロマンです。
その左のウサギが、『W3(ワンダースリー)』のボッコ隊長。もともと人間(宇宙人)だけど、地球に潜入捜査するにあたって、地上にいる生物になりすました姿がこれ。
上を飛翔するのは『火の鳥』の火の鳥。B5判の単行本で、刊行順に読みました。一口では語れませんが、手塚治虫の代表作と思っています。
一番下はオムカエデゴンス。これもヒョウタンツギと同じく、説明に困るけれど大抵の手塚作品に登場します。
左部分(12キャラクター)
上段の右、火の鳥の左にいるのは『シュマリ』からシュマリ……かな?
その左、上が『ビッグX』からビッグX。人間の時の名前はアキラ……だったかな? 少年が不思議な薬の力で大きくなれて強くなって活躍する冒険譚。
その下が、みんな大好き!『ブラック・ジャック』のブラックジャック(間黒男)。何度もアニメ化、ドラマ化されていますが、私はやっぱり原作漫画が好き。基本的にすべて読切エピソードなのがお気に入り。短編ならではのキレの良さがあります。手術シーンは怖かった!
その下、『どろろ』から百鬼丸。奪われた身体を取り戻す戦い、毒親、妖怪、戦乱の世。ダークファンタジー。義手や義足を外すと、刀などの武器が仕込んであるというギミックにしびれました。この作品の主人公はどろろではなく百鬼丸ですよね。
その下、リスのしっぽを持つ男の子。これも『メトロポリス』などの初期作品の有名な子だったと思います(わからない)。
おっと飛ばした。仲の良さそうな二人の博士。左は『鉄腕アトム』のお茶の水博士ですね。右がちょっとわからない。
二人にかぶさる黒い青年は、ロック。悪役としてスターシステムで複数の作品に出ているおなじみのキャラ。私が読んでいる中では『火の鳥』にも登場しています。
左へたどっていって、おでこに絆創膏を貼った子どもは『三つ目がとおる』の写楽くん。彼がシャラク・ホースケで、ヒロインがワトさんで、名探偵ホームズからのネーミングだという説がありました。内容はオカルト。
怒った顔で追っかけてくるオヤジは、ヒゲオヤジ。ヒゲオヤジも、複数の作品に登場するキャラで、『ジャングル大帝』、『鉄腕アトム』では確かレギュラーです。
白い犬は『ワンサくん』のワンサくん。この作品も、漫画ではなくアニメの方が記憶に残っています。アニメで犬のミュージカルやっていたような。あと、三和銀行のイメージキャラクターになっていたと記憶しています。三和銀行なくなっちゃいましたけど。
最後が上の金色の巨人、『マグマ大使』のマグマ大使。特撮ドラマ化されたようですが、そっちは見たことありません。漫画が、これはかなり好きでした。人型ロボットがロボットに変形して飛行して、意志も感情もあるという世界観のおもしろさがありました。
思い出の発掘は楽しい♪
ここまでおつきあい、ありがとうございました。スッキリしました!
数えてみると、全部で36キャラクター。
こうしてみると、結構たくさん読んでいますね。
ちょうど私が中学生の頃、講談社の手塚治虫漫画全集が毎月4冊ずつ刊行されていて、私はコツコツとおこづかいで、古典を読むように毎月買って読んでいたんです。
今につながる漫画、アニメ、ゲームのエンターテイメントのエッセンスが、ものすごい濃度で詰まっているのがわかりますね。
もちろん、手塚治虫の作品はただのエンターテインメントに留まらず、私たちに深いメッセージを伝えています。
彼が描いた物語には、生命の尊厳や自然との共存といったテーマが一貫して流れていて、今の時代にも非常に重要な問いかけとなっています。
最近『火の鳥』を読み返しましたが、テーマは驚くほど古びていないと感じました。
さて、これからわからなかった作品やキャラを検索して、調べてみようと思います!
昔好きだったもの、懐かしいもの。
あなたもぜひ、記憶から掘り起こして、思い出して語ってみてくださいね。
答えあわせ:キャラクター一覧
【2024/11/02追記】
検索して答えあわせしました。
リンクは、手塚治虫公式サイトにリンクしています。
興味を持たれたら、各作品・キャラクター紹介もぜひ読んで、手塚治虫作品魅力に触れてみてくださいね。
パンジャ『ジャングル大帝』(白い親ライオン)※あるいはレオ
レオ『ジャングル大帝』(白い子ライオン)※あるいはルネ
ココ『ジャングル大帝』(緑色のオウム)
プッコ『W3』(カモに変身した宇宙人)
ユニコ『ユニコ』(ユニコーンの子ども)
ベン『フライングベン』(茶色い犬、スーパー犬)
トッペイ『バンパイヤ』(灰色の犬、バンパイヤ族の青年)
佐々木小次郎(学ランに長刀の少年)
深草丘十郎『新選組』(新選組の架空の少年隊士)
大島七郎『ナンバー7』(地球防衛隊の隊員)
シッダルタ『ブッダ』(仏教の始祖)
トリトン『海のトリトン』(トリトン族最後の少年)
サファイア『リボンの騎士』(王子として育った王女)
ボッコ『W3』(ウサギに変身した宇宙人)
どろろ『どろろ』(百鬼丸と旅する浮浪児)
竜子『悟空の大冒険(アニメ)』(三蔵一行に同行する少女)
アトム『鉄腕アトム』(ロボット)
ウラン『鉄腕アトム』(アトムの妹として作られたロボット)
ピノコ『ブラック・ジャック』(ブラック・ジャックの助手の少女)
スパイダー(「おむかえでごんす」のフレーズでおなじみ)
火の鳥『火の鳥』シリーズ(永遠の命を持つ鳥)
シュマリ『シュマリ』(北海道に渡ってきた和人)
ブラック・ジャック『ブラック・ジャック』(黒づくめの天才外科医)
朝雲昭『ビッグX』(巨大化して戦う少年)
マグマ『マグマ大使』(ロケット人)
花丸博士《はなまるはかせ》(科学者)
ロック(間久部緑郎)『バンパイヤ』ほか(悪役の青年)
百鬼丸『どろろ』(妖怪に身体を奪われた青年)
リッキー『0マン』(しっぽのある人類0マンの子ども)
写楽保介『三つ目がとおる』(三つ目族の子孫)
ヒゲオヤジ(伴俊作)『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』ほか(人情家の中年オヤジ)
ワンサ『ワンサくん』(白い犬)
※「しっぽのある女の子」が登場したのは、『ナンバー7』ではなく、『ノーマン』という作品でした。有袋類(カンガルー?)のしっぽを持つ少女「ルーピ」。ちなみにトカゲは戦っている相手ゲルダン星人がトカゲでした。記憶の混同がありました!
※「ワンサくん」は、もともと三和銀行のマスコットとして誕生したのちに、マンガ、続いてアニメが制作されたそうです。