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ラオス旅行(仮)その3

ゲストハウスから20分ほど歩くとコンロー国立公園に着いた。この公園内にある大きな洞窟は観光客に人気のスポットだ。洞窟内は川が流れている。ここを訪れるために昨日は9時間もバスに揺られたのだった。

公園の入り口

公園の入り口で料金を払う。洞窟を進むためのボートとガイド込みで1人11万キープ(880円)だった。観光地にしては料金が安い。

国立公園なので政府がサポートしているのは当然としても、興味深い事にニュージーランド政府が環境保全に一役買っているようだった。

看板の右上にニュージーランド政府の文字が見える。

洞窟に入るとすぐに真っ暗闇になって、入り口で借りた懐中電灯だけが光源である。所々にライトアップされたスポットもある。ボートに乗りながら、似たようなアトラクションがディズニーランドにあったのを思い出した。イッツ・ア・スモールワールドが流れるアトラクションだ。でも、ここはアトラクションではなくて、リアリティを感じる。

所々ライトアップされている。
人の姿に見える
鍾乳石に見えるが材質は砂に近い
洞窟の反対側

洞窟内は鍾乳洞を思わせるけれど、たぶん物質は違って、どちらかというと砂のようだった。その証拠に川沿いはかなり良い砂浜が広がっていた。洞窟内の砂浜なんて、かなり素敵である。

ボートはなおも進んで、洞窟の反対側に出た。ここには小さな村があって、バイクや自転車を借りれば散策できる。バイクの方が遠くまで行けるのだが、あいにく全て出払っていて、自転車を借りた。それでも1時間ほどのサイクリングで村を見物できた。

村そのものよりも印象深かったのは、大人から子供まで、全員があまりにも人懐っこいという事だ。わたしの方を見るとほとんど全員が「こんにちは」と声をかけたり、手を振ったりしてくる。

あるいは大人はひょっとしたら何かしらの打算があるのかも知れない。観光客が落とすお金が彼らの大きな収入源だろうからだ。でも、さすがに子供は違うだろう。ひっきりなしに観光客が訪れるのだから、外国人が珍しいという訳ではないだろう。単にフレンドリーなのだ。

彼らを見て、ひょっとしたら半世紀前の日本は同じようだったのかもな、とふと思った。日本が失った光景を見たように思う。

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