見出し画像

飛んでイスタンブール

前方カメラの映像の正面に2列の光点が連なる滑走路が見えてきた。滑走路が段々と大きくなってくる。機体が地面と水平になると同時に床下から軽い振動が伝わってきた。この瞬間に身体の力がふっと抜ける。ああ、無事に着陸できたんだ。

イスタンブール国際空港に到着したのはまだ日も昇らない早朝5時だったのだが、国際線の乗り継ぎゲートはすでに長蛇の列が出来ており、その周りでは大勢の空港職員がテキパキと仕事をこなす。「アザーサイド、アザーサイド!」人の列が1か所に集中しないように、女性スタッフが乗り継ぎ客を仕分けていた。

顔立ち、肌の色、服装、そして彼らの話す言語は極めて多様で、久しぶりの海外なのだなと実感した。もっとも、イスタンブールは乗り継ぎに過ぎず、実際にはまだどの国にも入国してはいないのだけれども。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?