中島敏博@柏市

里山の研究を通じて人とみどりの関わりのあり方について研究しています。また、まちづくり拠…

中島敏博@柏市

里山の研究を通じて人とみどりの関わりのあり方について研究しています。また、まちづくり拠点の館長として5年間、農産物の地域ブランディングなどに関わり、現在は地域創生に向けた人材輩出を目指す学部にて地域への人材還流のあり方について日々悶々としています。得意技は「とりあえずやってみる」

マガジン

  • 地方のリアルが分かるリレーマガジン「現場の声」

    • 391本

    稼ぐまち駆け込み寺で集った人たちから任意で自分たちの現場情報を発信していくリレーマガジン。

  • 地方のリアルが分かるリレーマガジン「ここだけの話」

    • 44本

    地方の実践者たちがお送りする、他ではなかなか言えないここだけの話をお伝えするマガジン。課題だけでなく、自ら実践する人々だからこそ言える言うは易く行うは難しの地方で挑戦することの実態も赤裸々に語ります。

最近の記事

デジタル化がもたらすもの

 新型コロナウィルス感染予防対策の中で、大学においても強制的にデジタル移行が進んできました。緊急対応が常態化していく中で教育のデジタル化によって大学という場の意義が改めて問われてきています。  大学の教育について簡単にデジタル化できるかのような論調はありますが、それはデジタル化以前から「本を読めば足りる」という議論が大学の講義をめぐる議論の中にあります。今回のオンラインコンテンツにして大多数に提供できるとの議論はその延長にあると感じます。それは極論すれば「教科書があれば講義は

    • 大学の生存競争が加速した

      新型コロナウィルス対応で大学とは何かが問われている。 曰く、大学は教養と専門的な学びによって社会に貢献する理論と技術を学ぶ 曰く、大学は同門となる仲間や教員と出会い、議論によって研鑽を積む 曰く、大学は自由な学びの中で多様な経験を積み、豊かな人生の基盤を作る  さて、全体としては問題ないものであるが、実態はどうだったかと言えば、なかなか難しい。教養と専門的学びはあるが、卒業時に社会に貢献する理論と技術を身に付けるための基盤が作れているかというと、学生によると返ってくる。  

      • リモートワークの条件について考えてみた

         大学も新型コロナウィルス対策で教職員ともに在宅となり、準備がほぼ無いままに在宅勤務になりました。私の職場はもともと一定の期間を地方で過ごす実習が組まれているために、サーバー上にデータを置いて業務を行うクラウドワークを進めていました。そのおかげか、今のところは情報共有を含めて大きな違和感を生じずに実施できています。  そんな中で、個人的にリモートワークができる条件付けを整理したことがあったので書いてみます。 リモートワークを行うための前提条件となる対等性 ①コミュニケーシ

        • はじめてのまちづくり体験談~大学から出たことが無かった私がまちづくり拠点の館長に!?-4

           ひとまず契約をして、事前に得られる範囲の最低限の情報を入手し、自分なりに必要と考える事業を一つだけ準備して施設の開所式に向かいます。西側はある程度道路を中心に整備が進んでいて、東側は反対運動が続く中で昔の風景を色濃く残すような場所。今回はどんな場所だったのか、区画整理事業のあらましと併せて紹介します。 関東最後の沿線開発?

          ¥300〜

        デジタル化がもたらすもの

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          391本
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          44本
          ¥1,500

        記事

          はじめてのまちづくり体験談~大学から出たことが無かった私がまちづくり拠点の館長に!?-3

           いよいよ契約となるところでしたが、経験なし、地縁無しの中で孤立無援で現場に入ることに大きな不安がありました。ニュータウンで戸建て住宅が並ぶこの地域は明らかに農家と新住民の間は上手く行っていないだろうし、新規入居者同士のコミュニケーションも薄いだろうと思い応援を頼むことにしました。 まちづくりゼミの開催

          ¥300〜

          はじめてのまちづくり体験談~大学から出たことが無かった私がまちづくり拠点の館長に!?-3

          ¥300〜

          はじめてのまちづくり体験談~大学から出たことが無かった私がまちづくり拠点の館長に!?-2

          まちづくり拠点の館長に向けて  正直に言って働くイメージなんてあまりなかった当時に、研究だけでは食べていけない現実があり、自分のスキルを棚卸してお金を稼がねばと準備をしてきました。博士号を獲得して予想通りの貧乏暮し。それでも準備が偶然にも仕事に繋がりを見せるもそこには修羅場の気配が・・・。 冒険のはじまり

          ¥500〜

          はじめてのまちづくり体験談~大学から出たことが無かった私がまちづくり拠点の館長に!?-2

          ¥500〜

          【書籍紹介】「関さんの森」の奇跡

           私が大学院で里山の研究を始めた頃に出会った里山の保全活動の一つで、道路問題で行政と対立し、都市の中で貴重な里山を残せるか厳しい状況にありました。大学院卒業後に行政代執行(強制収容)手続きにあたり、関係者に応援要請の手紙が届き、私自身も都市計画法についてかなり学びました。  苦肉の策で道路を迂回させて、それを暫定道路として行政代執行を回避し、できる限り一塊のみどりを残す提案を一緒に参画した教授と共に模型図なども作成して提案しました。  私自身は地域から便利な道路を通さない

          【書籍紹介】「関さんの森」の奇跡

          はじめてのまちづくり体験談~大学から出たことが無かった私がまちづくり拠点の館長に!?-1

          プロローグ 「博士号をとっても食えない」、「100人の博士の村」が博士候補生の間で当たり前のように流行した「博士倍増計画」のただなかに私はおりました。国立大学の独立行政法人化もあって雇用が厳しい見通しも見える中で、自分の食い扶持と博士論文を同時並行で考える中で自分が持っている専門性で食える種を再検討してどうにか生き残りをかけることにしました。  今回はそんな私がなぜまちづくりの現場に入ることになった経緯をまずは体験記としてお伝えします。

          ¥500〜

          はじめてのまちづくり体験談~大学から出たことが無かった私がまちづくり拠点の館長に!?-1

          ¥500〜