肥前 利朗(ひぜんとしろう)

小阪裕司のワクワク系マーケティング・チーフエバンジェリスト/著書『つらい仕事が天職に変…

肥前 利朗(ひぜんとしろう)

小阪裕司のワクワク系マーケティング・チーフエバンジェリスト/著書『つらい仕事が天職に変わる!』/YouTube『小阪裕司の「商売道場」』https://www.youtube.com/channel/UCtH73krTrRqmEKabaq4UPug ぜひご覧ください。

最近の記事

成果をもたらす「●●主義」

私はかつて ネット通販企業に2年間在籍し 業績回復に貢献したのですが、 私が入社してすぐ クーポン券担当の社員Nさんから 相談を受けました。 Nさんは 初めてお買い上げのお客さんに リピートしてもらうための クーポン券を担当していました。 クーポン券は お客さんに届ける商品と一緒に 箱に同梱して送っていたのですが、 「利用してもらえなくて困ってます」 とのことでした。 そこで 実際のクーポン券を見せてもらうと、 きれいにデザインされた 「◯◯円以上お買い上げで◯

    • おかしなポイント交換特典の商売上の効果は?

      今回は私の個店時代の ポイント交換特典のお話を 前回の「VIP客特典」とは ちょっと角度を変えて お伝えします。 私がチェーン店を辞めて 仲間と開業した個店では、 開業前から 「家族の笑顔を生み出すお店」 というコンセプトを掲げて お店を作っていきましたので、 何をやるにしても 「これをやることで、 お客さん家族の笑顔を 生み出せるかどうか」 という基準で 判断していきました。 開業前のある時、 お客さんとの 絆づくりをするために ポイントカードを作ろう!

      • VIP客が大喜びした異質な特典

        今回は 10年以上経った今でも 「衝撃でした」 とのお声をいただく、 私の個店時代のお話を。 私がチェーン店を辞めて 仲間と開業した個店では、 開業当初から ワクワク系マーケティングを 全力で実践しました。 特に力を入れたのが チェーン店時代 存分にできなかった、 お客さんとの 「絆づくり」です。 ワクワク系マーケティングの 「21日間感動プログラム」 にのっとって、 まず接客で仲良くなってから お礼ハガキを出し、 その後はミッションレターや ニューズレター

        • お店の生きる道は「商品の差別化」だけ?

          私はかつて カジュアルファッションの 全国チェーンを辞めて 仲間と小さな個店を 開業したのですが、 開業前に 相談に行った方々からは 「どんな商品を売るの?」 「独自の商品がないと成り立たないよ」 と商品面での差別化を 散々アドバイスされました。 私が 「商品はメーカーさんを 回って仕入れるので、 オリジナルなものではない」 と伝えると、 「それでは成り立たない」 「絶対に潰れるからやめておきなさい」 と釘を差されました。 私はそれまで チェーン店でワクワ

        成果をもたらす「●●主義」

          業績不振の理由はこの”ズレ”

          私はかつて カジュアルファッションの 全国チェーンで 店長として断トツの業績を 出したことが評価されて、 本部の商品部バイヤーに 抜擢、昇進となりました。 バイヤーになった私の仕事は 月曜日から金曜日が、 自分の部門の売上予算をもとに 世の中のトレンドなどから 品揃えを考え、 メーカーさんから商品を仕入れ お店に納品する というもの。 そして週末になると 全国に散らばるお店を巡回。 巡回したお店では 自分の担当する商品への お客さんの反応を見たり、 店長や

          業績不振の理由はこの”ズレ”

          なぜあの店だけ客単価が高いのか?

          私はかつて カジュアルファッションの 全国チェーンで 店長をやっていましたが、 私が店長として赴任した店では 値下げすることなく定価で 商品が売れるようになったり 何点もまとめ買いする お客さんが増えたりで、 客単価がぐいぐい 上がっていきました。 結果として 売上も利益も大幅アップとなり チェーンの中で表彰もされましたが、 当時の私の 客単価アップの秘訣には 本部の方針に逆らった 「POP(店頭販促物)」と「接客」 がありました。 当時、 チェーン本部

          なぜあの店だけ客単価が高いのか?

          人の利他性が発動する商売の世界

          私はチェーン店を辞めて、 とある商店街の外れに 10坪ちょっとの個店を 仲間と開業したのですが、 最初に決めたことの一つに 「初来店のお客さんには その日のうちにお礼のハガキを出す」 ということがありました。 ワクワク系マーケティングでは お客さんと絆を育んで ファン客を貯めていきますが、 ファンになってもらうための 第一歩として お礼のハガキを出すことにしたのです。 そして迎えた開店初日。 想定外の数のお客さんが ご来店になったことで、 出すハガキの枚数は

          人の利他性が発動する商売の世界

          ●●を見なければ売上は上がる!

          私は大学卒業後に 全国チェーン店企業に 入社したのですが、 入社してから数年間の 店員時代は 私のいるお店の業績も悪く、 会社全体の業績も 悪い状態が続いていました。 私は心の中で 「俺が店長になれば、 絶対に売上を上げられる!」 と思っていたのですが、 いざ店長になってみると 何をやっても売上を上げられず、 「自分は会社に文句を言ってただけのダメ社員で、今はダメ店長だ」 と打ちひしがれました。 周りの競合店を視察したり、 世の中で売れている商品を 本部に

          ●●を見なければ売上は上がる!

          「しんどい」が「楽しい」に変わった接客術

          私はチェーン店時代、 接客研修では常に 落ちこぼれだったのですが、 (※当時のことはこちらの動画でお話ししました↓↓ https://youtu.be/WUO8N-v8rIQ?si=fIxPLtxhBSxFm7VN) その後 仲間と開業した個店では 私なりの接客で 多くのお客さんと仲良くなり、 お店を離れる時には お客さんから数十通の手紙と たくさんの送別品をいただき、 お客さんたちが 送別会を開いてくれるほどに 愛していただきました。 こうしたお客さんたちは

          「しんどい」が「楽しい」に変わった接客術

          集客4倍を生んだたった一つのこと

          私が講師を務める、 東京都新宿区主催の 売上向上実践講座。 先日、 2023年の最終回を 迎えましたが、 ご参加の方の中に ライブレストランのオーナー・Iさんが いらっしゃいました。 Iさんは講座最終回に向けて 「ある出演バンドの集客を2倍にする」 という目標を立てられました。 そこでまずやったのが 「チラシの見直し」です。 これまでは 「すべてのお客さんに向けて」 チラシを作っていましたが、 今回は 「このお店の既存客」 「このバンドのライブを観たことがある人」

          集客4倍を生んだたった一つのこと

          消えた2億7,000万円

          小阪の著書 『「儲け」を生みだす「悦び」の方程式』 の第1章に、 「2億7,000万円が知らない間に消えていた」 という あるお店の話が出てきます。 どういう話かというと、 あるお店の売上げが ピーク時の三分の一に 落ち込んでしまったのですが、 この店の社長は 売上低迷の原因を 「品揃え」と「価格」だと 思っていました。 そこで小阪が社長に 「この一年間で獲得できた新規客の数は?」 と聞くと、 「ポイントカードを発行しているから分かります。12,000人です。」

          通販での悩みを解消した師匠の言葉

          私は仲間と開業した 個店を離れてから、 ネット専業の通販会社に 入社しました。 それまではずっと 実店舗でしたので、 実店舗では ワクワク系マーケティングで 成果を出す自信があったものの、 果たしてネット通販で ワクワク系マーケティングを 実践できるのか、 実践できたとして 成果を出せるのか、 不安を抱えて入社しました。 入社してみると、 ネット通販なので当たり前ですが 目の前にお客さんの存在はなく、 広いオフィスで社員全員が パソコンに向かって仕事していま

          通販での悩みを解消した師匠の言葉

          なぜSNSの時代にコストをかけて郵送するのか?

          私が仲間と開業した 子供服と雑貨の小さなお店では、 お店の会員に なっていただいたお客さんに 毎月郵送でニューズレターを お届けしていました。 「ニューズレター」とは お客さんと仲良くなるための お店発行のミニ新聞のようなものですが、 制作の時間と手間もかかりますし 印刷代や送料で1通100円ほどは かかっていましたので、 小さなお店がかけるコストとしては 大きなものがありました。 当時、商売仲間や 会計士の先生からは 「SNSやメールにしてコストカットしたほ

          なぜSNSの時代にコストをかけて郵送するのか?

          全国チェーンno.1店長の極意

          私はかつて 全国に350店舗ほど 展開していたチェーンで 店長をやっていましたが、 店長になりたての頃は 売上をまったく上げられず 悩みました。 何かヒントはないかと 本屋のマーケティング関連の棚に 通う中で手に取った 小阪の著書 『「惚れるしくみ」がお店を変える!』 を読んで「これだ!」と思い、 自分の店で ワクワク系マーケティングを 実践しました。 するとみるみる 売上が上がっていき、 数年で 社内ナンバー1店長に なることができました。 何店舗かで 店

          全国チェーンno.1店長の極意

          小さなお店、集客の極意

          私がかつて 仲間と開業した個店は、 商店街の外れに ありましたので お店前の人通りも まばらで、 開店してしばらくは なかなかお店に 人が入ってこない という大きな悩みを 抱えていました。 それ以前の 全国チェーン店長時代は ショッピングセンターの中にある お店でしたので、 ショッピングセンターに 来ているお客さんに いかに自店で買ってもらうか を考えていて、 お客さんがいない、来ない という状況は ありませんでした。 「お客さんはいないものだし、来ないも

          小さなお店、集客の極意

          ワクワクする店、つまらない店を分けるもの

          私がかつて 仲間と開業した個店では、 お客さんにお店で ワクワクする体験を してもらうために 店作りの段階から 細かいところまで こだわり抜きました。 「親子で楽しめるお店」 というコンセプトのもと、 お店の外観や内装、 陳列棚などはもちろん、 バックヤード入り口の カーテンの柄や レジ周りに置く備品、 BGMや挨拶の言葉など、 お客さんの目に入るもの 耳に入るものすべて 「ワクワクするか」 「親子で楽しいか」 を基準に こだわっていきました。 例えば、

          ワクワクする店、つまらない店を分けるもの