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2020年を振り返って(チャレンジした11のこと)

こんにちは、ファクトリエの山田です。

今日は近所のカフェで一年を振り返っていました。自分へのメモとして、2020年はどのように走ってきたかを残せたらいいなと思って書いています。

1.はじめに

2020年はご存知の通り、新型コロナウイルス感染拡大によって、生活者の価値観を大きく変える出来事が起きました。

アパレル業界の売上は下がり続け、「不要不急」という言葉に、もうファッションは不要なのか?!と自問自答する毎日。夜は眠れず、早朝に目が覚めると、言葉にできない不安さを感じてました(きっと飲食や旅行関係者の皆様も、本当に大変だったと思います)。

それでも、「語れるもので、日々を豊かに」というファクトリエのミッションは”こんな時だからこそ、お客様にとって必要とされるのではないか?”と現実を直視しつつも、心のスイッチを入れ直しました。

2月から新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、時差出勤・在宅勤務・子連れ出社を導入。

緊急事態宣言でお店が休みになったり、来店数が0になってしまったため、店舗メンバーには、「店舗ではない業務」へのジョブチェンジをお願いしました。具体的には、商品ページ、SNSのコンテンツ、メールマガジン、商品撮影、マガジン作成などです。

本来の業務とは異なる業務に戸惑いつつも、顧客のことを一番分かっているコンシェルジュ(弊社は販売スタッフと言わず、コンシェルジュと呼んでいます)だからこそできることも多々あり、すぐに期待以上の成果を上げてくれました。

一方、アパレル業界全般の店舗が閉まっていることで工場は仕事が激減。

当時はマスクの作成や医療ガウンの生産でラインは埋まっていたものの、来年を考えるとファクトリエがもっと貢献しなければという危機感をつのらせていました。

そんな厳しい一年の中で、全力で走りつつも、打ち続けたジャブのようなアクションについて記載します。ジャブを打つ相手はコロナ、もしくは、自分たちの固定概念と思って打ってました。

2.コロナ禍でチャレンジした11のこと

3月:和紙マスクを発売 〜何度も洗って使える、ウォッシャブル仕様〜 

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私たちに何ができるか?ファクトリエらしいマスクとは?を考え抜いた末に行き着いたのが和紙のマスク。和紙糸の本来の効果を活かしながら、着け心地にもこだわった、全ての素材がメイドインジャパンのマスクです。本体は三重構造。表面と肌にあたる部分には、和紙糸とコットンを混合した肌ざわりを重視した生地を採用。中間に入れた和紙100%の生地がフィルターの役割を果たします。

4月:自宅と店舗が繋がる「オンラインコンシェルジュ」開始

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感染拡大で店舗に来ることを不安に感じられるお客様向けに、ご自宅(お手持ちのスマホやPC)とファクトリエの店舗を繋ぎ、テレビ電話で会話していただけるようサービスを開始しました。

5月:「ジャパンハート ソーシャルネットワーク」に参画

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最前線で医療に向き合われている医療従事者の皆様に、少しでもお役に立てることは?と考え、微力ながら下記の寄付を行いました。
1)医療従事者が仕事中にインナーとして着るための抗菌Tシャツを300枚2)当直の医療従事者へ当直など泊まり対応の際の洋服を総額200万円分

5月:YouTubeにて「ファクトリエカレッジ」開始(毎月開催)

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学びの機会を止めないよう、ファクトリエのメンバーとお客様向けにオンライン講演会を開催。サントリー名誉チーフブレンダーの輿水精一さん(5月)、平和酒造の山本典正さん(6月)、こんまりさんの旦那さんでプロデューサーの川原卓巳さん(6月)、医師の稲葉俊郎さん(7月)、はなまる学習会の高濱正伸さん(8月)、澤円さん(9月)、ゆるスポの澤田智洋さん(10月)、作家で経営者の北野唯我さん(11月)、中川政七商店の中川政七さん(12月)にご登壇いただきました。

5月:ECサイトに新機能追加 〜作り手と使い手が繋がる場へ〜

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SNS上で誹謗中傷が増えたことで、孤独や不安で心の温度が下がっていることに気づき、「心の温度を一度でも上がるようなことをしたい」と考えて「繋がる」サービスを開始。応援の気持ちをメッセージとして工場へ直接届けることができま、また、工場に届いたメッセージは、工場から返信が届くというサービスです。おかげさまで、お客様にも、工場にも、好評いただいています。

5月:コットンプロジェクト「おうちでコットンを育てよう」

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コットンプロジェクトへの参加方法は2通り、
1.ファクトリエが運営するオーガニック栽培の「ファクトリエファーム」のイベントに参加する
2.おうちでコットンを育てるのを楽しむ「MyFarm」

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2020年5月に植えて約半年間、ご自宅でコットンを育てていただきました。
12月にみなさんからコットンを集め、来年Tシャツを作ります。ぜひ、お楽しみにしててください。

6月:「在宅ワークの達人(仕事がはかどる在宅ワークウエア)」特集

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自分らしいワークスタイルを実践する方々にインタビューし、そのワークスタイルに迫るとともに、在宅ワークにおすすめのアクションやアイテムなどもご紹介。新しいワークスタイルの調査も行いました。

6月:SMELLを、SMALLに。「GoodBye菌加工」 シリーズ開始

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日本には各地に加工のプロが存在します。その中には「抗菌」「防臭」などを防ぐ加工を得意としている工場もあります。そこで今回ファクトリエでは、その各地に存在する「抗菌・防臭加工」のプロに声をかけ、新たに「GoodBye菌加工」シリーズとして展開することにしました。
「GoodBye菌加工」の3つのメリット
1)汗をかいても臭わない!
2)部屋干ししても臭わない!
3)洗濯しても効果は持続!

8月:豪雨災害 熊本県のものづくりを通じたチャリティ始動

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熊本豪雨において被災した人吉・球磨地方。同地域に工場をおくシャツ工場「HITOSYOSHI」とスカート工場「DEAI」の特別商品を販売し、工場への支払い分を除いた全額を寄付しました(また各工場の通常商品の売り上げ1点につき500円を支援金に拠出)。

9月:「ファクトリエマガジン」オープン

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「身近・親しみやすさ・楽しさ」をキーワードに、動画や記事を気軽に見ていくうちに「作り手のストーリー」がすっと心に残るようなコンテンツを配信していきます。

12月:ファクトリエ・フードをスタート

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コンセプトは「産地から 自然まるごと そのまま」。日本の豊かな自然風土に根ざしその土地、その人、その生産方法だからこそ生まれる食材があります。ファクトリエ フードはそんな本物の輝きをもった素材を見つけだし、その真価を引き出すことで新しい価値を付与した本当においしい、語れる食をお届けします。

3.今年、訪問させていただいた工場のみなさん

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コロナ禍で将来に不安を感じられている工場の皆さんも多かったため、感染対策をしっかりとして、各地を訪問させていただきました。どの工場さんとも、「お客様が喜ぶような良い商品を作って、びっくりさせよう」という明るく、前向きな話ができてよかったです。

4.2020年、人気商品ランキング

MEN

1.エアーブルゾン ジップアップ(¥ 12,100 税込)

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2.超高密度ジップアップパーカー(¥20,460 税込)

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3.和紙ソックス(¥ 1,980 税込)

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WOMEN

1.ヴィンテージサテンのフレアパンツ(¥ 14,300 税込)

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2.高級コットンで仕立てたオーバーサイズシャツ(¥ 16,500 税込)

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3.クラフトマントレンチ/ウィメンズ/ベージュ(¥ 94,600 税込)

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傾向として、これまでのスーツなどのドレス商品から、「在宅でも着用しやすい商品」に変化したように感じます。また、「長く大切に、愛用したい」という考えも定着しつつあり、ケアやお直しについてのお問い合わせも増えた一年でした。

5.ケア・洗濯方法については、マガジンにてご紹介

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・新年は美しい足元から!2分でわかる革靴のケア方法

・学校では教えてくれないアイロンがけの基本を知ろう!

・毛玉はハサミで取らないで!カシミヤ博士に聞く毛玉対処法

・これでもう失敗しない!正しいニットの手洗い方法

私自身、何かを購入する際に「少し高くても、ケアをすることで何年も使えるなら、安いかも」と、考えるようになりました。

6.最後に

つい長文になりましたが、明日からは2021年がスタートします。

12月からフードを開始しましたが、「語れるもの」をファッションに止まらず、さまざまな分野でチャレンジしていきたいと考えています(すぐに新たな◯◯分野へとは今はまだ考えていませんが・・)。

まずは、

お客様に喜んでいただける「語れる商品・サービス作り」に注力し、

素晴らしい工場さんと末長くものづくりができるよう努めていきます。

それでは、ここまで読んでくださった皆様、

本年はお世話になり、ありがとうございました!

良いお年をお迎えくださいませ。

年末年始は、樹上完熟・無添加の美味しいりんごジュースを楽しみます。^^

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2020年12月31日

山田敏夫

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