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ソーシャルビジネスの経営支援で出来ることを考えてみた_社内コミュニケーション編
一部の企業を除いて、最近「社内で意見をぶつけあう」ことが減ってきているかもしれません。何が原因なのでしょうか?「社内で嫌われたくない」「長く付き合わなければならないので、穏便に過ごしたい」「何か言うと〇〇ハラスメントと言われてしまう」と否定的なことばかりが聞こえてきそうです。
でも、社会課題を解決するのに、社内で意見をぶつけることができない企業が、多くの課題を抱える、あるいは、反対するステークホルダーが多々いる中で、どうやって課題解決できるのか?と考えてしまいます。
だから、意見を伝えることの大切さを常に意識することが必要になるのではないかと思います。
では、どうやって意見を伝えていくのでしょうか?少し前であれば「目安箱の設置」を上げることもありました。今は「心理的安全性」というのをよく耳にします。
では「心理的安全性」はどうやってつくるのでしょうか?あくまで個人的な意見ですが、以下の点がとても大切ではないかと思います。
・経営理念、ビジョン、ミッション、顧客にどう思われたいか(ブランド・アイデンティティ)を考え抜いて、社内に共感する仲間を一人でも増やしていく
・同じ目的の仲間を増やしたら、失敗してもいい雰囲気、異なる意見を受け入れ、否定しない雰囲気をつくる
・意見を伝えあうときに、焦点がずれないように、顧客基点での目的をお互いが持ちながら、役職に関係なく、意見を言えるようにする。そのために、普段、会議で黙ってしまう人にも、発言の機会を与えてファシリテートする
・ 最後に、会社の経営状況を基本的にオープンにし、社員全員が問題意識を持ちながら、ポジティブな考えといい意味での危機意識を醸成するようにする
これらのことが、基本になるのではないか、と思います。
以前、事業再生企業の経営者の方から聞いた言葉が印象に残っています。それは「魚は頭から腐る」という内容でした。「魚は頭から腐る」の意味は、組織は上層部から腐っていくという意味となっています。経営者と社員の間のコミュニケーションは、血流のようなもので、コミュニケーションが滞っている企業は、魚のように上層部からおかしくなっていくケースが多いと思います。
経営アップデート 代表 匂坂俊夫(中小企業診断士・事業構想士)
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