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【ビジネス】トレードオフ

それは本当にトレードオフか?

この問いは…とても重たい…やっているようでそうでないのかもしれない。
これをやるからあれはやならいと決めても頭の中でずっと残っている…本当に辞めてしまって良いのだろうかともモヤモヤしている。これでは目の前の事に集中できない。本は異なるが、24時間の使い方を無駄にしてしまう。

不安や何か見えないものがあると全く集中できなくなる。これは本当に良くわかる。何か気になる事があると…集中もできないし、表情に出てしまう。

意思決定とは、限られたリソースの中で何かを選ぶこと。
つまり、それ以外の多くを捨てる選択をする事でもある。

この選択をせずに、あれもこれもと踏ん張りがきかない人が多いとのこと。私もその一人、間違いなくど真ん中の一人です。全て受けてやろうとする。土日祝日関係なくやろうとする(まーこれは一旦いいとして)、できればいいのだが、どこかで遅れが出る。その時に誰かに迷惑をかける、品質も落ちる…いい事が何もない。

これを「ウィッシュフル・シンキング」というらしい。
日本語に訳すると…身勝手な希望的観測。きつい言葉ですw

ここで時間軸の視点を加えると判断がしやすいとのこと

それぞれの選択について、

①短期的なマイナスとプラス
②長期的なマイナスとプラス

を列挙するとトレードオフの関係かどうかが判断しやすいとのこと。
今回この本では品質とコストの関係について述べている。

「たとえば、品質とコストの問題。品質を落とせばコストは一見安くなる。けれども、その結果、売上が落ちると、結局はコスト高になってしまう。かといって、品質の良いものを作ろうとすると、イニシャルコストがかかり、利益が出ないというリスクがある。 ただ、お客さんが品質の良さに気づいて大量に売れるようになると、コストが下がる。そうなると、品質を上げることとコストを下げることはトレードオフの関係ではなく、両立可能なこととなる。 このように、先を見越して、最初はコストが合わなくても品質の良いものを作る、というのは、先行投資的な考え方だ。これを、低価格で売るために、コストを下げ品質も下げる、となると、もう二度とお客さんは買ってくれなくなってしまう。 かつてユニクロは、それで失敗した。そこで学習したユニクロは、決して品質は妥協せず、大量生産のリスクをとってコストを下げることに成功している。 品質とコストは、長い目で見ると、決してトレードオフではなく、「トレードオン*」の関係になる。とはいえ、時間軸的にはいったんコストが利益を食うということは当然覚悟しなければならない。 しかし、その決断が、将来大きな利益を生む結果につながる可能性がある。そのためには、短期的な利益を優先して価格を吊り上げ、小さな市場シェアで甘んじてはならない。短期的な利益を犠牲にしてでも、価格を上げずに、大きなスケールをとりにいく覚悟が必要になるのだ。」

(『コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法』(名和高司 著)より)

こういう本を読んでいると前職の上司を良く思い出す。
質と量相反する両方をあげるんです、この思考でいかないとイノベーションは起きないと常に言っていた。どこかトレードオフの関係にあると、思いこんでいる質と量ですが、この時間軸でしっかりマイナスとプラスを考える事で精査必要があると感じた。

つくづく私は恵まれている環境で仕事をさせて頂いていたなと…
現職で一定のところまで到達したら(執行役員かな)、前職の上司にメンターになってもらいたい。お願いしたいな。今はそこまで相談できる相手がいない。そうしよう。

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