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農協の総会、生産者会議に行ってきました。

今日は、利島農業共同組合の第3回通常総会が行われました。その後、生産者会議も開催され、農協からの報告と計画に対し、農家側から質問や意見が出される形式で進行しました。

事前に資料を頂いていたため、ある程度理解して参加しました。ここでは、遠慮なく私が思ったこと、感じたことを述べ、何よりも合同会社タロスとして何を行うべきか、何を遂行しなければならないのかを書きたいと思います。

まず報告では、決算が黒字であること、そして10年をかけて椿油の買取価格を1万円増やす努力をするということが話されました。農家からは様々な批判的な意見が出されましたが、私の基本的な考え方は農協と同じ方向にありました。椿農家の減少は避けられないと考えつつ、現状の生産量と産業を維持することが大切だと考えます。

しかし、椿農家としての危機感は私も共有しています。私は椿産業を未来へというビジョンを掲げて起業しましたので、経営上の課題や利島の難しさも理解しています。その中間に何か答えがあると思っています。それは、私が起業当初から考えている「週末農家」を増やしていくことです。村も関係人口の創出などと表現していますが、その具体的な意見やアイデアは、農家や農協、私たちのような利島椿に関わる企業が出すべきだと考えます。

また、カフェ「ねこまち」のリニューアルに関する質問も多くありました。予定した売上を達成したものの、それが低いのではないかという意見や、土日の営業を行わないのか、リニューアルオープンで本当に利益を生み出せるのかといった様々な意見が出ました。私は利島の食事難民問題を解消するという目標に取り組んでいます。そんな中、農協の「ねこまち」には期待を持っていました。しかし、人員やその他の事情で営業形態を変更せざるを得ないとのことでした。私は、この状況を良い決断とは思えませんが、批判をする気にはなれません。住宅問題や人員確保の難しさ、観光客の少ない利島におけるビジネス継続の難しさを理解しているからです。私たちにできることは何か、それを模索しています。私たちはフードデリバリーやテイクアウトを民宿山中を利用して試みています。それは、今回の農協の方針が示した可能性だと思います。

観光客の要望を100%達成できるかどうかは未知ですが、私たちは挑戦します。

生産者会議では、総会よりもリアルな話や農協スタッフからの提案、また農家に対する建設的議論が求められるような会議だったと感じました。その中で、「山を共有する」といった新たな視点も提供され、印象に残りました。

まとめとして、利島農業共同組合の総会と生産者会議は、私たちが直面する課題について深く考える機会となりました。適切なビジョンをもって、可能性を模索し、現地の課題に対して柔軟に対応することの重要性を再確認しました。今後も、農家や地域の声を聞きながら、椿産業の発展と利島の振興に全力で取り組んで参ります。

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