病気はよう治さんけどね(笑)

うちのかかりつけのお医者さんはね
ホントにいいお医者さんなの
ずっと長く通っているのにね
肝心の病気はよう治さんのよ(笑)
でも、悪くなることもないの
ホントにいい先生なんだわね
私、大好き(笑)

問診票の確認の派遣を始めて半月以上経つ。
毎日100人以上の高齢者と話す中で、かかりつけ医を誉める人は多い。昨日は1人のおばあちゃんと冒頭に書いた会話をした。

聞いた瞬間、ある医師の顔が浮かんだ。

ひょっとして、
○○先生じゃないですか?
と尋ねると

そうそう
今日、予診で来とるって聞いたわー
だって

やっぱりなー
いい先生だよね、間違いない。
そう思わせる出来事が、この会話のちょっと前にあったのだ。

仕事開始前に確認したいことがあり、予診担当医師に質問にしに行った。その医師が○○先生だ。横柄な態度の医師もチラホラいる中で、私の質問に対して、極めてにこやかに丁寧に答えてくれ、その上で
「看護師さん達、いつも丁寧に予診確認をしてくれてありがとうございます。おかげで情報不足もなく、スムーズに本予診が進んでいます。本当にありがとう。」
とお礼を言ってくれた。
泣けるくらいに嬉しかった。

仕事って繋がっているからさ。
必ずどこかで繋がっているからさ。

自分の前にも仕事があって、自分の後にも仕事がある。それを俯瞰して眺めることができ、感謝すべきことにはお礼が言える、だからこそ、課題があれば向き合って話し合いもできるのだ。その姿勢を私達にも、患者さんにも変わることなく示せる医師は少ない。医師でなくとも、会社でも、家庭でも、どこでもそうだ。
人はまさに人格ありきだな。

人の評判は他人が作る、それは間違いないこともしみじみ感じた1日。仮に病気を治せない医師だとしても、悪くしないためにしている何かを患者は勝手に汲み取っている。自分の大事なことを理解してくれていることも分かっているのだ。
だから、「大好き」なんて言われちゃう。あー、ステキだな。私も大好きになりました(笑)
病気を治せないのは医者じゃない!という人もいるとは思う。よくよく考えることができるならば、専門職の仕事はそれだけではないのは理解できるはず。

いいお医者さん知らない?って聞かれたら、治せないけど悪くしない名医を知ってるって、私は必ず○○先生を推薦する。

たかが派遣、されど派遣。
色んな学びに溢れています。
さ、おばさん派遣は今日も行ってきますね。