ぼくがなすびだったなら
今月はどうやら夕方でお仕事終了な日もありそうなので、そのあいだに我が家の本やら服やらのレイアウトを整えようと思っている。
部屋はいっぱいあるんだけれど、日々足を踏み入れる部屋とそうではない部屋がはっきり分かれちゃってるので、そのへん考えながらあっちからこっちへと。
行ったり来たり、休憩多めの模様替え。
今日は本棚を移動。
我が家の本棚には、料理のあれこれが載った本がやはり多いけれど、そのほかに映画だったりデザインだったり美術だったり…も多い。
本をぱらぱらとめくると、たまに厨房の外(社会)にある仕事全般に通ずるようなことばに出会ったりもして、「アシタカラモガンバルゾ」なんて思っちゃったり。
本ではなくてどっかの映像見て最近ハッとしたのは、ぼくがなすびだったなら、なすびにはなすびのよさがあって、それを表現できる環境にいれば人を喜ばせることもできやすいのであって…
だがしかし、なすびがにんじんに憧れてしまって、にんじんの世界でうんとがんばっても、にんじんが元から持っているよさには敵わない(というか別ものなのだ)のであって…
というお話。
わたしにも、わたしのよさがある。
料理の仕事をしていると、ストレートで料理人の世界に飛び込んだ人たちとそうでない人がいて、ちょっと妬いちゃう時期なんかあったりもしたけれど、彼らとはちがうものを見たら得たりした経験が、このあとの人生生きるかもしれないのだから、
食材のよさを引き出してあげる料理という仕事と同様に、わたしはわたしのよさを引き出してあげたい。
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