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資金調達が容易にできる今、なお求められるクレーバーな選択

1年前くらいだろうか流行り出していた『Be Real』というSNSがあるが、その流行を見て「似たようなサービスのアイディアを数年前に思いついたのに悔しい」的な事を言っている人がいた。

私も同様にアパレル業界でSHEINと同じビジネスモデルの事業をしていたが、もう少しSHEINより早く広州の価値に気づいていたらななんてタラレバはいくらでも出てくる。

この時代にアイディアなんかにそんなに価値はない。仮にそれを実装していたとしても、その実装レベルや毎日の改善をしつこいくらいにやっていかないとサービスをヒットさせることなんか難しいし、それでも最終的には圧倒的な資金調達が必要になってくる世界だ。

今は数年前までと比べると起業のハードルは格段に低くなったと思う。資金調達だってクラウドファンディングで完全に民主化されているし、わざわざ面倒くさいVC巡りすらする必要がない。また人集めも今はSNSとかを使えるようになり、ほぼほぼリクルートはSNSだ。

だから理論的にはそれなりの論理的思考ができるのであれば、小学生でも起業できると思っている。実際に世界では10歳の小学生が出てきていたり、ともかくも何度も失敗できる若い時にどんどんチャレンジすることが大事だ。

しかし、ネットサービスの世界だけはそれを成し遂げるのは、はっきり言って至難の業だろう。圧倒的努力をしてもなお、ちょっとした運の要素で成功しなかったりする世界。やはり、競争が激しくない世界を選ぶのがクレバーな選択肢といえよう。

なのに何故かどう言う論理なのかこの世の起業欲のある若い人たちの大半は、ネットサービスに走ってしまう(笑)貴方たちはわざわざ若い身を削ってまで苦労したいんですか?勝てる海を泳がないといつまでたってもミニ成功さえできないということをこれまで周りを見てきてつくづく思う。

今はスモールビジネスでさえ売却バイアウトも容易になってきたし、いつまでも稼げないのに都内の激高オフィスを借りて一つの夢だけ見るのであれば、色んな事に手を広げて確実に少しずつ勝っていく、駒を増やしていく方がよほどの近道だろう。

例えば、誰でもできるところで言うと海外に行って日本とその国とのトランスレーション的なものを考える。海外にはないものを日本に取り入れたり、日本にないものをその国に取り入れる。実際に私の今行っているものの半分くらいはこの理論から生まれていると思う。めちゃくちゃ簡単だし、海外に頻繁に行っていたら誰でも「このサービス良いのに日本にはないな!」というふうなものが見つかるはずだ。

それをシンプルに実行に移せば良いだけである。
そんなに高度な英語力もいらないしある程度やり取りができるくらいの中学英語のボキャブラリーさえ待っていてれば物やサービスのトランスレーションは容易にできる。

何故このトランスレーションが容易にできるかと言うと当たり前だがやろうとする人が格段に少ないからだ。まずこの国では海外に何の目的もなく興味本位で行ってみるような知的好奇心を持った人間が少ない。皆何か留学や観光とか明確な目的を持って海外に行ってしまうため、海外滞在時に物事やビジネスに対しての知的好奇心はまるで皆無だ。

だから私はとりあえず何の目的も持たずに海外渡航をする事を強く薦めている。日本にいてやりたくもないしょうもない単純作業を繰り返しているくらいなら、今すぐにそれを辞めて海外に行った方が遥かに価値のあるモノを手にすることができるだろう。

起業をしやすい環境になった今だからこそ、こういうクレーバーな選択が求められるのではないだろうか。


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