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石破新首相で円高へ?それでもインバウンド需要は期待が高いワケ

 ここ2-3年インバウンド事業に携わることが多くなった。日本ワインを売ってみたり、MATTという新スタイルの日本食レストランをやってみたり、今度はインバウンド観光客向けのAIサービスを開発中である。コロナが明けて以降この国はインバウンド需要が急速に伸びた、米国との金融政策のズレから急速に進んだ円安、他国比での低インフレなどこれらを全て完全に予測していたわけではないが、様々な海外に居て感じた“日本ブランド”価値と日本にいる国民の低いその自覚意識との乖離から最近はインバウンド向け事業でないとやる気が起きないのかもしれない。

 マクロな視点から経済を見ると、もっと国内需要も考慮に入れたビジネスもすべきなのだろうけど、デフレからの完全脱却が達成されていない現状では、消費者の購買意欲が低く、国内市場での需要拡大にはまだ時間がかかる。その為、多くの企業が慎重に国内市場に目を向ける一方、スタートアップ企業にとっては、こうした不確実性の高い経済環境がむしろビジネスチャンスとなる。デフレ期は既存企業の投資活動が抑制される一方で、新規参入者にとって市場の隙間が生じやすく、低コストで事業を展開できるチャンスが増える。要はリスクを恐れずに新しい事業に挑戦できるチャンスだ。その為、取り敢えず私は今はやりたい事を全てやってみている感じだ。

 そんな中、昨日自民党総裁選により石破茂新総裁が誕生した。10/1の臨時国会でおそらく新首相として指名される予定だが、多くのメディアからは財政健全化を重視する政策期待から日本の信用力が高まり、円への信認が強まる可能性。また、安全保障への堅実な姿勢により地政学的リスクが低下し、円がリスク回避通貨としての魅力を
増す。などと円高トレンドが形成される可能性が言われている。また、日銀の利上げについても批判的な高市さんではなく、石破さんに決まった事である程度の日銀の独立性が担保できることから昨日地点でも円高に逆戻りをした。

 こうなってくると、円高が120円-130円当たりまで進行する可能性も大いにあり、円安トレンドで今日本が安いからという理由で来るインバウンド需要が低下するのではといった声もネット上からは出てきている。しかし、私はこれについて仮に1ドル120円まで円安が進んだとしても、インバウンド需要は長期トレンドであり需要が低下する可能性はまず無いと思っている。理由は大きく2つある。

 まず1つ目は予想される物価水準。デフレの完全脱却を石破氏は掲げているが、実際ここ数年この国のインフレ率は、、

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