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ダイバー。

私、透矢青一は絵も描きます。
元々はこちらが主ですがレジンの透明さに心惹かれてアクセサリーも作り始めた、という次第です。

「静かの海」

私の絵は多くの人が絵と感じる具体的なものではなく、心に感じたものをキャンバスに絵の具として落とした心象風景となります。

描画方法としては描く、というよりは色を塗る、という方が近いかもしれません。

色を塗る時、私はだんだんと海に潜っていきます。

意識の海岸。
透明な海と白い砂浜の上を、視界から得た色々な情報・耳から得た様々な情報が飛び交う意識的な層が普段起きて全てを感じている第一層。

そこから筆を持ってキャンバスに向かい絵の具で埋めていく。
静かに透明の海へと潜っていく。

苦しくはない、息も出来る。
穏やかなような、もどかしいような。

表層に置いてきた感覚を手放して、音は遠く雑音も聞こえない。

私は筆を持ちながらダイバーになっているんだな、と澄みきった思考のどこかでぼんやりと思うのです。

もっと深くもっともっと理想の色に理想の絵に理想の痛みに理想の愛になるように筆を動かし絵の具を置いていく。

そんな世界に潜り込んで、息苦しさという集中力の途切れを感じてまた第一層に戻ってきた時。

目の前に出来ているのは美しく悲しくおぞましく愛おしい作品です。


透明さとは、かけ離れた世界観を持っていますがもしあなたが惹かれたならどうぞ一言、お声がけ下さい。

あなたのために、あなただけの一枚を贈ります。


ヘッダー:代表作「擦過傷」

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