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数多くの試練に耐えてきた銚子電鉄の事例は、コロナ禍での事業再構築に悩む人々に役立つと考えました。
線路の石を、お金に換える取組は必見です。

カンブリア宮殿 2020/06/11(木)放送
絶対に諦めない鉄道会社 なんでもありのサバイバル経営術
銚子電気鉄道 社長 竹本 勝紀 
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2020/0611/

<コロナ禍までの経営状態>
▶高度経済成長期、マイカーが普及し乗客減少、赤字経営に転落。
⇨対策:副業開始。『およげ!たいやきくん』の大ヒットに便乗して、「たい焼き」を年間2000万円売上。『たい焼き』用あんこの一斗缶をゴミにしないで、切断して『ちり取り』にして販売 
▶次なる危機はバブル崩壊。親会社の建設会社が倒産。
⇨対策:『ぬれ煎餅』の製造販売を開始。『楽勝』と作り始めたが、非常に難しかったが収益源に。

<コロナ禍での経営状況>
・2020年3月は前年比で乗客数マイナス80%、売り上げはマイナス50%に悪化

<今までつぶれなかったポイント/工夫>
1)売れる資材は何でも売る。

・駅名の権利販売:料金は年間契約で80万円から300万円。
例えば「笠上黒生(かさがみくろはえ)」という駅は、シャンプーメーカーが権利を買い「髪毛黒生(かみのけくろはえ)」に。「お正月は隣に『はつもうで(発毛出)』という看板を出す
・一発逆転を狙った映画製作を昨年からスタート。ホラー・コメディー『電車を止めるな!』。クラウドファンディングで500万円、銀行の協賛金や竹本自らも出資し、合計2000万円を確保。
コロナの影響で製作は一時中断したが、再開した。

<コロナ禍対策>
挽回策①:「廃線危機救済セット」と「お先真っ暗セット」の販売

・倉庫に残っていた過去の記念乗車券や、売れ残った機関車型の栓抜きをくっつけ、「廃線危機救済セット」。
・イベントで売れ残ったサングラスをメインに据えたのが「お先真っ暗セット」。
⇨約10日間で2800件の申し込み、1000万円の売り上げ達成。

挽回策②:銚子で人気の洋菓子店「ル.ノワ」とコラボして「きんめ大漁マドレーヌ」のネット販売開始
・1995年発売の「ぬれ煎餅」の次のお土産食品事業の柱として期待

挽回策③:線路の石の缶詰の販売開始
・原材料費無料のレール下の石を拾い集め、新潟の「えちごトキめき鉄道」、静岡の「天竜浜名湖鉄道」と、ローカル鉄道3社でタッグを組んで販売を開始。「コロナ収束への願いを込めて、『石に願いを』とネーミング」

2)徹底的に経費をかけない
・銚電の車両は全て60年近い年代物。12万円で買った中古車両もある。
・駅に自動改札はもちろん無し。
・時刻表は社員たちの手書きで、切符は手売り。
・制服を縫い直すのも自分たちで

<成果>
・倒産していない

<岩井コメント>
一難去ってまた一難、されど悲観することなく、アイデアを実行する姿に感動し、今回まとめてみました。
ただ、頑張る姿は感動的ですが、「地域に役立つ」ということであれば、もっと地域の人やイベントとタイアップしても良いのではないでしょうか。
そして、徹底的にSNSや地域動画を発信する。お金をかけない販促策はたくさん考えられます。無料PR方法に注力したいですね。

お祝い中小企業診断士が解説するテレビメモ術#79 

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