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もっと薄く、もっと薄く、もう無理だ、もう無理だ…の挫折と挑戦の繰り返し#109

強いメーカーの神髄を観ました。 
世界一の部品を創り出すには、「挫折と執念」と解っていても簡単にできるものではありませんね。
今回も「コロンブスの卵」を発見し、製品化したメーカーの成功事例を学べます。
【テレビメモ術 連続#109日目 】

がっちりマンデー2020年8月2日 放送
せまい業界シリーズ第18弾「羽根業界」
巨大な羽根やちっちゃな羽根のパワーの秘密とは?
https://gacchiri.tv/n/n9f9afc2605fe
日本電産の総技術!ノートPCにも入る「冷却ファン」だけで年商200億円


<成功のポイント/工夫>
1)顧客要望に合わせ、世界一の小型冷却ファンを創る技術力と執念があるから

・ノートパソコン用、極薄冷却ファンの厚さたったの4mm
・5Gスマホ用にもっと小型の冷却ファンを開発中

2)ファンの形状を、従来のプロペラ型から「水車型の羽」にしたから
『発想維新』大切ですね。柔軟な思考回路の勝利

・縦に風を吹き出すタイプの「プロペラ型の羽根」では、風をうまく送れない
・そこで、横から風を吹き出す「水車型」に変更(一般的にシロッコファンと言われている)

3)静かな音にする技術を開発したから
・羽根と羽根の間隔を微妙にずらすことで、ノートパソコンの使用中でもファンの騒音が少なくなった

<経営成果>
・冷却ファンの売上だけで、200億円

<岩井コメント>
・「羽根と羽根の間隔が、微妙にバラバラにずらすと、耳障りな音が鳴らないことを発見」
この発見は「コロンブスの卵」ですね。
ではなぜ、大手家電メーカーは、「羽根と羽根の間隔をバラバラにした」製品を出さないのかを考えてみました。
理由① 日本電産が特許を取得し押さえているから
・ 特許がある場合への対処方法は、
(1)特許の使用権を購入し、自社で生産を行う 
(2)特許で守られた羽部品を使ったモーター製品を日本電産から購入する
(3)申請済み特許に抵触しない新たな方法を開発し、特許申請を行う(難点は時間が年単位でかかること)
理由② コストがアップするから
・生産できる会社が日本電産だけでは、競争関係が働かないため、購入単価が安くならない。
理由③ ・自社開発にする場合、PL法上、社内決裁に時間がかかっている
・試作⇨試験⇨改善⇨試験⇨新たな簡易金型製作⇨量産試作⇨耐久性試験⇨改善⇨本格金型製作⇨製造と、コストと時間がかかる。
・PL法が強化された今日、社内決裁を取得するまでに多くの関所を通らないといけないルールができています。
この多層のルールがあるから日本の大企業の製品が信頼されていることもあり、ステップを踏んだ取組が必要となってしまう現状があります。


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