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業務市場の雄が、家電市場に参入。  どうなる既存大手家電メーカー?

連続投稿99日目!      がっちりマンデー【テレビメモ術】で、成功理論も学べる。

学んだことは即実行! コロナ禍に負けるな!

大手家電メーカーは、「病気を克服し」追従できるのか?

がっちりマンデー 2020年5月3日 放送
「ネットで買える一芸家電ベスト5」を紹介!
第3位!全国美容室の70%が使うプロ用ドライヤー「Nobby」!
https://gacchiri.tv/n/n975642adc7f1
テスコム電機株式会社@長野県松本市


<成功のポイント/工夫>
1)創業時は、美容室向けの業務市場、B2B市場に特化
・プロ用市場シェア70%の断トツNO.1に

2)一般用家電ドラーヤーと差別化のため違った技術(シロッコファン)を採用
・プロの美容師は、髪に負担をかけず早く乾かせるドライヤーニーズがある
・一般用ドライヤーの風速は秒速5メートル、「シロッコファン」を使用するノビーは秒速17メートルと3倍を達成
・ただし、単純にシロッコファンの羽の数を増やせば、風速は速くなるが、風が強すぎてヒーターで風が温められなくなる欠点がある。試行錯誤の結果、羽の数を5ミリおきに42個がベストを導きだした。

3)業務用に加え、新たに家電市場に参入し成功したから
・2年前には「業務用Nobby」を一般向けに改良した「NobbybyTESCOM」を発売
・2年間で10億円と絶好調!

<経営成果>
・「テスコム」は、50年以上ドライヤーを作り続けている老舗。
・現在40種類以上、年間ドライヤー売上60億円

<岩井コメント>
約20~30年前までは、新技術を採用した新ジャンル商品は、業務用市場で使われたのちに、部品点数の削減、生産効率改善で、コストダウンが進み、販売価格を安くできるようになってから、家庭用の一般市場に商品が下りてくる商品展開が行われていました。


◆具体的には、電子レンジ、VHSビデオ、大型テレビ、業務用電話機、ファクシミリなどなど、ほとんどの高額新製品は、業務市場で数が出たあとに家電市場が出来ました。
しかし、デジタル化になって、部品が実装されたボードを何枚か組み合せ、モーターを付ければできてしまう商品が増え、価格競争を中心とする商品になってしまいました。

◆【大手家電メーカーが革新技術や部品を採用したがらない理由その①】

イノベーションのジレンマ(※専門用語参照)」と言われる病気

にかかっているからです、
これは、過去の売れていた時の栄光が忘れられず、革新的(イノベーティブ)な技術を採用することに躊躇してしまうことです。だから当事例が勝った「シロッコファン」に、大手はチャレンジしていません。

◆【大手家電メーカーが革新技術や部品を採用したがらない理由その②】
「前年比病」

があります。
毎年毎年、前年より売上計画は増加しないといけないという不文律です。
昨年は総需要が突発的に増加したから売上が急増したという場合でも、今年は前年の売上より増やさないといけない不文律、縛りがあります。
だから、家電市場に比べ市場の小さな業務用にチャレンジしても、全体売上を大きく伸ばすことはできないので、あえて未知の業務市場にチャレンジすべきでないという大企業論理が働いています。

総じて大手家電メーカーは、こんなロジックで前年比増加主義病にかかっています。

<専門用語解説>出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イノベーションのジレンマ (英: The Innovator's Dilemma)とは、巨大企業が新興企業の前に力を失う理由を説明した企業経営の理論。クレイトン・クリステンセンが、1997年に初めて提唱した。
大企業にとって、新興の事業や技術は、小さく魅力なく映るだけでなく、カニバリズムによって既存の事業を破壊する可能性がある。
★また、既存の商品が優れた特色を持つがゆえに、その特色を改良することのみに目を奪われ、顧客の別の需要に目が届かない。
そのため、大企業は、新興市場への参入が遅れる傾向にある。その結果、既存の商品より劣るが新たな特色を持つ商品を売り出し始めた新興企業に、大きく後れを取ってしまうのである。

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