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法律改定時は、ビジネス創出のチャンス PEST分析で発見できます

農水省のお仕事もさせていただいていますが、日本の農業従事者の平均年齢は、2016年時点で平均67歳、国内の農業就業人口は192万2200人。毎年減少しています。
なんと!毎年0.7才平均年齢が上昇しています。新規参入者がいかに少ないか統計からも解ります。
SDGsに貢献する農業系新規チャレンジャーを皆で応援したいですね。

がっちりマンデー 2020年6月28日 放送
儲かる「ニュータイプ農業」を大特集
ウド鈴木が驚いた!常識を覆す農業とは?
https://note.com/gacchiri/n/nad3b146bed93
ソーラーパネルの下‟タダ”でサカキを育て売上げ1億円!
「彩の榊」社 佐藤社長

<成功のポイント/工夫>
1)土地提供者と「彩の榊」社の佐藤社長の利害が一致
・農業はしたくないが、空いた農地にソーラーを設置して売電収入を得たい農家
・サカキを作りたいけど、育てる場所がない「彩の榊」社の佐藤社長
両者の利害が一致

2)生産場所の革新アイデアを発見したこと
・もともと山で自生していたサカキを、ソーラーパネルの下の日陰の土地で栽培することを発見

3)ソーラーパネルの下で生育するとサカキの品質がアップ
・サカキの特性は、日光が当たり過ぎると葉が黄色く日焼けする
・日焼けすると売り物にならない

4)無償で土地を使える理由
・2013年、法律改正で、農地にソーラーパネルを建て電気を売ることが許可されました。
しかし、農地として登録されている土地は、ソーラーパネルの下で農業を継続していない許可されないジレンマがありました。
農地は、非常に安い税率に設定されています。
・農家は、「農地を有料で貸し出すと、法律にひっかかり、農地扱いでなくなる」ため、ソーラー下の土地代を無償提供しないといけない

5)中国製品との価格競争に立ち向かえるビジネスモデルを構築できた
・さかき市場規模は70億円もあるが、ほとんどが中国産の輸入品
・中国産は、価格競争力があるが、土地代コストが無償となり対抗できるようになった

<成果>
・サカキだけで年間売上げ1億円以上
・総面積は東京ドーム15個分以上

<岩井コメント>
将来予測をする手法(フレームワーク)に、「PEST(ペスト)分析(※下記専門用語参照)」があります。

Pは政治、法律改正を表します。法律改定時は、ビジネス創出のチャンスです。
当事例は、法律改正を活用して「神業かみわざ」あっぱれな事例です。

<専門用語解説>
「PEST分析」とは、Politics (政治)、Economy (経済)、Society (社会)、Technology (技術)の頭文字をとったもの。
外部要因、つまり一般的には「市場環境」の変化は、上記4つの項目が強く影響します。
一つのフレームワーク(簡単に言うと、「記入分析フォーム」)として活用することをお勧めします。

お祝い中小企業診断士が解説するテレビメモ術#75 

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