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マレーシアのコロナの現状と対策が成功している3つの理由。【現地から生情報】

マレーシアからこんにちは。星野です。東京ではコロナ感染者数100人超えが続き不安も多いかと思います。マレーシアでは昨日のテレビの報道では各国のコロナ対応の評価ランキングで2位の評価だそうです。これで本当に移住先としておすすめできるようになりました。ということで現地から成功要因をまとめてみましたので御覧ください。

下の写真はニッセイ基礎研究所が作成した評価です。

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なんと世界でマレーシアが2位。みんなで外出を我慢してよかったと思える瞬間でした。さて、ということで私が住んでいるマレーシアの状況を知りたいですか?現時点でのマレーシア成功要因を簡単に3つまとめてみたいと思います。

*マレーシアのコロナ感染状況(在マレーシア日本国大使館より)

7月2日時点における、マレーシアでの感染者数などは以下の通りです。
感染者数 8640名
退院者数 8375名(全感染者数の96.9%)
死亡者数 121名(全感染者数の1.40%)
現時点の入院者数 144名(うち4名がICU,2名が人工呼吸器使用)
(保険証発表資料)

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*成功要因1:国民と政府の関係とリーダーシップ

マレーシアは日本が5月25日に東京など首都圏4都県と北海道の緊急事態宣言を解除する調整を行っていた頃、マレーシアでは既に1ヶ月半以上に及ぶ活動制限例を経て一定の効果が確認され、政府から規制緩和が発表されました。
その際に、緩和を反対する市民の声が多く、オンラインで緩和反対に対する署名がわずか数日で44万人以上に達したそうです。
その声を受けてムヒディン首相は5月10日に国民のみなさんが政府にもっと合理的な処置を取り続けることを望んでいることがわかった」と述べて活動制限例を1ヶ月半延長するというなんとも決断と行動力のあるリーダーシップを取ったと思います。


*成功要因2:規制緩和後の厳しい営業再開条件

私が思う2つ目の大きな成功要因は6月9日規制緩和以降の政府が提示した営業再開条件が厳しかったことが上げられると思っています。
以下が、マレーシア政府が緩和後に飲食店が営業再開する条件でした。

・各テーブル間は2メートル以上の間隔をとる。
・各テーブルの人数を制限し、テーブルにその制限人数を記載。
・レジには消毒液設置、1m以上の間隔をあけるラインを床に記載する。
・顧客が使ったテーブルは必ず消毒
・店のスタッフは全員マスク着用
・顧客の入店時に必ず体温測定

実際にお店に行ったときの写真です。
こちらはガソリンスタンド内のコンビニですが、入り口ではスタッフが必ず立っていて、マスク着用と消毒を義務付け、QRコードを読み込むと入店管理専用サイトにアクセスし、個人名と連絡先、自分の体温を入力する形になっています。
すごい徹底ぶりです。

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こちらの設置されている機会は遠隔で検温できる体温計です。
各店とも営業を再開するためにこういった機材にも投資しているのでしょうか。政府からの支給なのかはわかりませんが、素晴らしいですね。
この隣には消毒液も設置されていました。

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こちらはスターバックスです。
みなさんしっかりマスクを着用しています。スタッフの動きをよーく観察しているとひとつの作業毎にしっかり消毒もしている徹底ぶり。

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成功要因 3:国民の政府が決めたルールへの忠誠心と団結力

最後の要因として国民の忠誠心と書かせていただきました。
これはあくまで生活していての私見ですが、ロックダウン時は本当に驚くほど人が外出しておらず、閑散としていました。警官も徹底的にパトロール、それでも走っている自動車は道の途中で検問し体温計測と行き先を確認。外出証明書の有無もチェックされる徹底ぶり。
やはり、決定的なのは政府の規制緩和時に国民が「まだ早すぎる!」といった署名が集まったことです。
そして、忘れてはいけないのは人の心の温かみでした。子供の学校友達の両親や先生、近隣の友人たちからも外出できないお互いのストレスを和らげるかの如くショートメールで励ましの言葉や、心配の言葉を多くいただきました。感動しますよね。

最後に、この忠誠心と団結力、心の優しさ(愛)があることが全てを決定づけていると思っています。だからこそこうした変化に順応できる。
本来の人間のあるべき姿、能力なのだと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

最後に、Stand.fmというラジオでも夫婦でマレーシアについてより詳しい情報をトークしていますのでぜひ遊びに来てください♪


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