手厚い環境で学べるってホント?インターンシップ経験者にホンネを聞いてみた
こんにちは、東芝UIデザインチームnote事務局です。
学生のみなさん、インターンシップってどの会社に応募しようか迷っていませんか?
東芝デザイン部門のインターン参加経験者に話を訊くと「東芝はお堅い企業」「キレッキレの即戦スキルがないと参加できない!」といった印象が参加前にあったそうです。
ところが、参加後には「職場の雰囲気がやわらかく親しみやかった」「サポートが手厚かった」と、事前の印象とはいい意味でギャップがあったとよく聞きます。
今回は、東芝のデザイン部門のインターンシッププログラムに参加経験のある入社2~5年目のUIデザイナーと、チューター(指導員)経験者に、東芝でのプログラムについて聞いてみました!
― みなさんお疲れ様です。今日は、東芝のインターンシッププログラムについて、参加経験者・チューター経験者の方々に、当時の印象や心がけたことなどをお聞きしたいと思います。
早速ですが、東芝のインターンに参加したきっかけは何でしたか?
(★=インターン参加経験者、●チューター経験者)
★青木:私は大学で開催されたインターン説明会です。
各企業の説明会が開催されるのですが、東芝からは3名のデザイナーが来ていました。実は、こっそり各企業の社員同士(上司と部下)が会話する雰囲気を観察していたのですが、東芝のデザイナーは部長と若手デザイナーがフラットに話している印象を受けて、そこから興味を持ちました。
― えっ!?説明会の見方がおもしろい(笑)。 確かに会社の雰囲気を知る参考になりそうですね。
★新井田:私も同じく、大学で行われた説明会で知りました。私はもともと、東芝には「堅い」というイメージを持っていたけど、大学の説明会に来ていた東芝のデザイナー2名の掛け合いが面白くて、印象とのギャップを感じて興味を持ちました。
★コバケン:僕はサービスデザインをやりたくて、東芝はプロダクトデザイナー以外にも幅広く多様なデザイナーを募集していることを知り興味をもちました。他にも、インターン説明会で紹介された東芝のデザインプロセスを体験したい、自分でもやってみたいと思ったのも理由の1つです。
★青木:同感です!
分野も幅広く、いろんなことを学べる機会があることが魅力的でしたね。
― ありがとうございます。では、実際に参加してみようと思って、まず準備したことや、インターンが始まる前の気持ちなどを教えてください。
★コバケン:とにかくポートフォリオづくりが大変でしたね。
★青木・新井田:そうそうそうそう・・!
★コバケン:東芝以外の企業のインターンへの応募も考えていたので、それぞれ会社ごとにどんな見せ方をするか悩みました。
募集要項やテーマに合わせてアピールすべき資料をピックアップしたり…。
★青木:ポートフォリオの構成やビジュアルは、私も悩みました。
私の場合は説明会にポートフォリオを持参して、東芝のデザイナーから直接アドバイスをもらいました。
私自身は説明会も勉強のつもりで参加していたので、直にプロのデザイナーに見てもらうことに緊張はあまり感じなかったです。
※2023年6月現在は紙のポートフォリオではなく、ReDesigner for Studentを使用しています。
★新井田:私は自分のキャラづくりに悩みました(笑)。他の参加者や東芝社員とのかかわり方が不安で。。。
コバケン:他の参加者とのギャップは僕も心配したな~。自分以外の参加者が優秀に思えて、自分の持ち味や強みは何かを必死に考えたり、自分のスキルでみんなと一緒にやっていけるのかに不安を感じていました。
インターン後は、他の参加者と切磋琢磨した経験を通じて自信がもてました。
一同:あるある…!
― 学部生だと院生が出来る人に感じたり、美大出身でないと、美大学生のスキルにおじけづいたりしますよね。
ポートフォリオの作り方はこちらのページも参考になるので、是非ご覧ください。
― インターンが始まってみて、どんなことに苦労しましたか?
★新井田:夏のインターンシップではオフィスで社員と机を並べて実際の業務に参加しました。
お客様や東芝のリアルな課題に対し解決策をまとめる内容だったので、プロのデザイナーの仕事を肌で感じられたのが良かったです。担当する業務は参加者の配属先ごとに違うので、他の参加者の進捗が気になってしょうがなかったですね。
青木:私は、東芝のさまざまな製品やサービスについて、まずは理解するのに苦労しました。例えばリチウムイオン二次電池の「SCiB™」やAIの「RECAIUS™」、これらの活用方法を考えなければいけなかったのですが、それ以前に、これら製品や技術を理解することが大変でした。そういった技術からはほど遠いグラフィックデザインの学生でしたから。
でも、専門性の高い領域の仕事を体験できることは、東芝のインターンの魅力の1つでした!
― チューターの皆さんは、インターンの学生を指導するにあたってどんなことを心がけていますか?
●池田:緊張している方には、自分の個性や専門性が思う存分発揮できるように後押ししています。黙々と作業をするタイプなのか、周りの人に相談しながら進めるタイプなのか、参加者のやりやすそうな進め方やその人の個性を見極めながらアドバイスをするようにしています。
「こうすべき」という指導はしませんが、プロのデザイナーとしての心構えや姿勢は伝えるように心がけています。
●石川:プログラム後半になると、不安や緊張でいっぱいいっぱいになりがちなので、気持ちを和らげるように声がけしたり、とにかくどんな相談事でも徹底的に聞いてあげるようにしています。
学生自身にも、やりたいことをチューターにきちんと伝えるコミュニケーション力が求められますよね。チューターから的確なアドバイスを引き出すためにも大事だと思います。
●池田:そうですね。私たちは、参加者ひとりひとりの育成を心がけて指導をするようにしています。だから、訊きたいこと、困っていることを遠慮なく、はっきりと言葉にしてもらうことと同時に、私たちのアドバイスを素直に受け止めて、それを吸収してくれることも大切だと思います。
アイデアの完成度を上げるためにスケッチやユーザーストーリーを具体的なビジュアルにするようアドバイスすることがありますが、絵を描くことが不得意であってもアドバイスに従ってがんばって描いてくれると、アイデアがより具体化したり、ユーザーストーリーも精度が上がったりと、その人のアウトプットのクオリティーが格段に上がります。
同時に、参加者本人も気づくことや学ぶことが多いと思います。成長のためには、そういった柔軟性を持つことがとても大事だと思うんです。
★新井田:それは・・・私にも覚えがあります。
インターン参加当時、とにかく得意なことをアピールしなきゃ!と視野が狭まっていましたが、社員からのいろいろなアドバイスやフィードバックがアイデアそのもののクオリティーを上げるのに役立ったのはもちろんですが、デザイナーとしての視界が広がってそれまで見えなかったものが見えてきたりと、その後の学生生活やデザインワークにも大きな影響がありました。
そんな風に、参加者を育てる気持ちで向き合ってくれていたんですね。
― チューターがつきっきりで指導をしてくれて、本当に勉強になると思います。とは言え、最後の成果発表は独りで立ち向かわなければいけません。
あれはやっぱり緊張しますよね?
★コバケン:成果発表は、正直震えましたね…。
発表会場は発表者とオーディエンスとの距離が近かったので、緊張で震えているのが悟られないように、常に歩き回っていました(笑)。落ち着きがないと思われたかもしれません…。やりきれないことも多かったので、プレゼンはすごく緊張もしたし不安だったけど、オーディエンスが、最終アウトプットだけじゃなく細かな検討の過程も含めて質問やコメントをしてくれたので安心したのを覚えています。
★新井田:確かに緊張しましたが、夏のインターンは10日間と長く、成果発表の時点では会社の雰囲気や社員とは相当馴染めていた分、まだよかったのかもしれません。
●石川:成果発表では、はまさに親の気持ちで見守っています(笑)
★青木:ほんとに、温かい雰囲気で見守ってもらっていると感じました。私はプレゼンの前には練習をたくさんするくらい発表することが苦手で、とても不安だったのですが、発表の場がアットホームな雰囲気で、笑いも混じるくらい楽しく盛り上がっていたので、やりやすかったです。
●柴田:安心してプレゼンできるように、チューターが事前の練習を見てプレゼンについてもアドバイスするようにしていますね。ストーリーが筋が通っているかとか、聞き手に伝わるかなど、チューターが客観的にチェックするので、練習相手として上手く使ってもらえたらと思います。
★コバケン:プレゼンまで親身に相談に乗ってくれる手厚い対応が心強かったです。
― 最後に、東芝のインターンシッププログラムの全体を通しての印象を一言お願いします!
★新井田:表面的なスキルだけでなく、自分の内面もしっかり見てもらえたのが良かったと思います。
★青木:あまりに対応が優しくて、もしやこれは戦略では!?と疑ってしまうくらいでした(笑)。でも、入社後もインターンシップの時に感じた雰囲気とギャップはなくて、そんなことはありませんでしたね。
★コバケン:チューターが常に参加者の気持ちやデザインワークに気配りをしてくれるからこその、要所要所でもらえる細かなアドバイスはとても勉強になりました。デザインを学ぶ学生として経験値がグンと上がりました。他のインターンでは経験したことのない学習の機会だったかなと思います。
●柴田:堅い会社というイメージもあると思いますが、チューター以外の社員全員も親身になってサポートしますので、少しでも興味あれば気軽に応募してほしいです。
●石川:夏のインターンシップでは、参加される学生さんの専門領域に合わせてテーマを個別に設定し、実際のビジネスにおけるデザイン業務をチーム受入れ型で体験いただいてます。とにかく、いろんな面でたくさんの学びがあると思うので、どんな専攻の学生でもウェルカムです。
― ありがとうございました!今日は東芝デザイン部門のインターンシッププログラムについて、参加者の当時の心境やチューターの想いをお聞きしました。
東芝デザイン部門では、インターンシッププログラムを夏と冬に2回開催しています。
夏はオフィスで社員と机を並べて実際の業務を10日間で体験いただき、冬は5日間のワークショップ型で、企業のデザインプロセスを効率よく体験いただいています。
この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひサイトものぞいてみてください。