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#MGM
Jailhouse Rock『監獄ロック』(1957年・MGM・リチャード・ソープ)
6月27日(月)の娯楽映画研究所シアターは、7月1日公開、バズ・ラーマン監督『エルヴィス』への期待が高まるなか、エルヴィス・プレスリー出演映画三作目にして、本格的ロック映画となった『監獄ロック』(1957年・MGM・リチャード・ソープ)をスペシャル版DVDからスクリーン投影。
オリジナル・ロック”Jailhouse Rock”をシャウトしながら、豪快に踊る姿が、のちのスクリーンイメージを決定づけ
『エルヴィス・オン・ツアー』(1972年・MGM・ロバート・エイブル、ピエール・アディッジ)
6月16日(木)、娯楽映画研究所シアターでは、バズ・ラーマン監督『エルヴィス』(2022年)の興奮冷めやらず、同作でも後半のポイントとして描かれていたエルヴィス・プレスリーの1972年の全米ツアーの記録ライブ映画『エルヴィス・オン・ツアー』(1972年・MGM・ロバート・エイブル、ピエール・アディッジ)をBlu-rayでスクリーン投影。
『エルヴィス・オン・ステージ』(1970年)で記録されてい
『ダンシング・レディ』(1933年11月24日・MGM・ロバート・Z・レオナード)
ハリウッド・ミュージカル史縦断研究。昭和8(1933)年のハリウッドはエポック・メイキングの年でもあった。RKO映画『キング・コング』が大ヒットして、世界中で連綿と作られていく巨大モンスターが大暴れする特撮スペクタクルの時代が幕開けをした。また同じ、RKOでは最強のダンス・チーム、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのコンビが『空中レヴュー時代』(12月29日)で華々しく登場。ダンス・ミュー
もっとみる『ミート・ザ・ピープル』(1944年6月1日・日本未公開・MGM・チャールズ・ライスナー)
シネ・ミュージカル史縦断。RKOでスターになったルシル・ボールとワーナー・ミュージカル黄金時代を築いたディック・パウエル主演のMGMミュージカル”Meet the People”『ミート・ザ・ピープル』(1944年6月1日・日本未公開・MGM・チャールズ・ライスナー)を米盤DVDでスクリーン投影。監督のチャールズ・ライスナーは、トーキー初期のMGMミュージカルの原点『ハリウッド・レヴィユー』(19
もっとみる『ブロードウェイ・リズム』(1944年4月13日・MGM・ロイ・デル・ルース)
ハリウッド・ミュージカル史縦断研究。MGM名物「ブロードウェイ・メロディー」シリーズ、初のテクニカラー作品にして(結果的に)最終作となった『ブロードウェイ・リズム』(1944年4月13日・MGM・ロイ・デル・ルース・日本未公開)を米盤DVDでスクリーン投影。この映画、若い頃に観たくて観たくて、なかなか叶わず、今から四半世紀以上前に、友人でタップダンサー、索道研究家の松本晋一さんにVHSテープをみせ
もっとみる『踊るニュウ・ヨーク』(1940年2月9日・MGM・ノーマン・タウログ)
シネ・ミュージカル縦断研究。MGM名物「ブロードウェイ・メロディ」シリーズ第4作’’Broadway Melody of 1940"『踊るニュウ・ヨーク』(1940年2月9日・ノーマン・タウログ)を米盤DVDでスクリーン投影。第2作『踊るブロードウェイ』(1935年)で華々しく主演デビューを果たしたエレノア・パウエルもMGMのトップスターとなって5年。第3作『踊る不夜城』(1937年)でMGM入り
もっとみる『踊る不夜城』(1937年・MGM・ロイ・デル・ルース)
1930年代のMGMミュージカルのメイン・ストリームの”Broadway Melody”シリーズ第三作”Broadway Melody of 1938”『踊る不夜城』(1937年・ロイ・デル・ルース)を久しぶりに堪能。アマプラで配信中のジュネス企画版の字幕入りをスクリーン投影。まだハイティーンのジュディ・ガーランドのパワフルなシャウト、ブロードウェイのレジェンドのソフィー・タッカーの歌声、そして
もっとみる『踊るアメリカ艦隊』(1936年・MGM・ロイ・デル・ルース)
MGMミュージカル研究。エレノア・パウエル主演第2作『踊るアメリカ艦隊』(1936年・ロイ・デル・ルース)を、アマプラで字幕版をスクリーン投影。前年の『踊るブロードウェイ』(1935年)のキャストとスタッフによるシリーズの姉妹篇的なミュージカル・コメディ。
エレノア・パウエル、ウナ・マーケル、シド・シルヴァース、フランセス・ラングフォード、そしてバディ・イブセンが引き続き出演。エレノア・パウ
『踊るブロードウェイ』(1935年・MGM・ロイ・デル・ルース)
MGMのドル箱となった『ブロードウェイ・メロディ』シリーズ第2作、『踊るブロードウェイ』(1935年・MGM・ロイ・デル・ルース)をアマプラでスクリーン投影。やはりミュージカル映画は、なるべく大きな画面で観るのが楽しい。ヘッドフォンの音量を大きめにして、1935年の銀幕の”ブロードウェイ模様”のファンタジックな世界を味わった。
【ブロードウェイ・メロディ・シリーズの背景】
初作の『ブロード
『美人劇場』(1941年・MGM・ロバート・Z・レナード)
MGMミュージカル研究。RKOでアステア&ロジャース映画を製作していたパンドロ・S・バーマンプロデュースによる大作映画『美人劇場』(1941年・MGM・ロバート・Z・レナード)を、久しぶりに堪能。米盤VHS、LD、DVDも持っているのだけど、アマプラで字幕入りで配信されているのは有難い。この時代のミュージカル映画はプロジェクターでスクリーン投影すると、ゴージャスな画面設計が味わえる。大劇場での上
もっとみる『ワーズ・アンド・ミュージック』(1948年未・MGM・ノーマン・タウログ)
アーサー・フリード製作のMGMミュージカル『ワーズ・アンド・ミュージック』(1948年・MGM・ノーマン・タウログ)をAmazonプライムビデオからスクリーン投影。初見は1980年代、ニューヨークで買ったVHSビデオで、その後、アメリカ盤LD、DVDと繰り返し観てきたが、字幕版はこれが初めて。
MGMミュージカルの楽しみは、多彩な出演者によるカラフルなミュージカル・ナンバーに尽きる。のちの『ザッ
『姉妹と水兵』(1944年・MGM・リチャード・ソープ)
MGMミュージカルといえば『ザッツ・エンターテインメント』(1974年)で主にフィーチャーされていたアーサー・フリード製作による「フリード・ユニット作品」がメインストリームだが、同時期にクラシック音楽を華やかに散りばめたバラエティ映画を得意としたジョー・パスタナック製作の音楽映画も味わい深い。
敗戦後、昭和23(1948)年に公開されて、多くの映画ファン、音楽ファンを魅了、少年たちの胸をときめか
『百万人の音楽』(1944年・MGM・ヘンリー・コスター)
娯楽映画研究所シアター、ハリウッド・コメディ研究から自ずと音楽映画研究へ。『百万人の音楽』(1944年・MGM・ヘンリー・コスター)を久々に観た。アマプラで配信中で、字幕入りでは初鑑賞。戦時下の戦意高揚を目的とした「慰問ミュージカル」として作られたオールスター映画は、のちの『ザッツ・エンターテインメント』(1974年・MGM)シリーズの原点ともいえる。
その中で「理想の女の子」のイメージを醸成
ザッツ・エンタテインメント! MGMミュージカルを支えた人々 アーサー・フリードとその時代 PART5
佐藤利明(娯楽映画研究家)
*1995年レーザーディスク「ザッツ・エンタテインメント !スペシャル・コレクターズセット」のブックレット解説に加筆修正しました。
『雨に唄えば』誕生
ブロードウェイからの人材を次々とハリウッドに招聘したアーサー・フリードの“ブロードウェイ−ハリウッド・コネクション”は、ついに『雨に唄えば』(1952年)という傑作を誕生させる。
雨に唄えば(1952)予告