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ヘッドコピー効果に関する比較検証方法

先日、記載したとおり、定期的に『戦略的ヘッドコピー開発術』の内容を共有しています。

前回の「対象」「優位性」「ベネフィット」のコピー分析の続きとして、今回は、ヘッドコピーの効果に関する比較検証の方法を解説します。

①絞り込み

複数(事例では8種)の候補から仮説検証の目的を整理して2、3種に絞り込む

効果的アプローチの仮説として
 (1)中高年
 (2)野菜不足
 (3)おいしさ
 (4)素材

8種を比較検討し、アプローチの明確さと説得性を感じられるコピーを選定します。選定は基本的には経験則からの判断に寄り、売り手としての判断力が問われます。仮説検証を繰り返すうちに判断力が高められなくてはなりません。

②アプローチの仮説別絞り込み

(1)中高年
 熟年が健康を味わえる「青汁」です。

(2)野菜不足
 野菜1日350g目標の栄養補助に!

(3)おいしさ
 茶のソムリエが認めた抹茶風味の贅沢「青汁」

(4)素材
 野菜畑を絞ったような契約農家の「青汁」

③キーワードの統一

4種それぞれのアプローチの比較において、比較検証の精度を上げるため、可能な限り共通項を持たせ、キーワード効果の差が測定できるようにします。

この場合、
(1)メインではなくサブとして
 野菜1日350g目標の栄養補助に!
 を共通にします。

(2)「青汁」の特性表現を共通にする
 味わえる「青汁」
 贅沢「青汁」
 味わえる贅沢「青汁」

但し、「契約農家」は「こだわり」に関するキーワードで「贅沢」とは違和感があるため
契約農家の贅沢「青汁」
とはしないといった判断も重要です。

④絞込みの結果

結果、3種に集約されました。

(1)
野菜1日350g目標の栄養補助に!
熟年が健康を味わえる贅沢「青汁」

(2)
野菜1日350g目標の栄養補助に!
「茶のソムリエ」が認めた抹茶風味の贅沢「青汁」

(3)
野菜1日350g目標の栄養補助に!
野菜畑を絞ったような契約農家の「青汁」

このように、比較テストにより、訴求の方向性あるいはキーワード効果測定により、最も効果的なヘッドコピーが検証できます


数回にわたり、健康食品ジャンルの市場分析と訴求表現開発手法として、青汁の訴求表現の開発方法をケースに見てきました。

次回は、化粧品ジャンルの世代別市場分析とキーワード抽出留意点を解説します。

『戦略的ヘッドコピー開発術』の内容は、不定期投稿となりますが、適宜UPしていきます。以下のようにマガジンとして読みやすくまとめ始めましたので、ご活用ください。

マガジン【戦略的ヘッドコピー開発術】
https://note.com/toshi_iwamoto/m/m7c0dbbb1b96f

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