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訴求キーワードはどのように抽出するのか?

先日、記載したとおり、定期的に『戦略的ヘッドコピー開発術』の内容を共有しています。


前回「青汁の訴求表現を開発する」の続きとなります。

訴求キーワードの抽出プロセスを学ぶ

▶訴求キーワード抽出の実例

①「おいしい」 に対する優位性の明確化

おいしい
 ⬇  見た目を変えて
美味しい
 ⬇  読みやすさを加えて
美味(おい)しい

おいしい
 ⬇  庶民性を加えて
うまい
 ⬇  インパクトを付加して
うまい!

おいしい
 ⬇  深みを増して
味わう
 ⬇  味だけでなくシズル感を出して
   *実際の商品にその要素がないとダメですが
風味
 ⬇  缶コーヒーなどに視野を広げトレンドキーワードを意識
香味
 ⬇  味だけにこだわらず自由にキーワード抽出 この場合高級感
  *但し、抽象表現になり過ぎないように要注意
贅沢


専門家の推奨などを利用して
茶のソムリエが認めた」といった方向も検討


②「ケール」「大麦若葉」に対する優位性の明確化

▶「ケール」や「大麦若葉」などとの比較論ではない次元でキーワードを抽出
「産直」や「道の駅」「朝市」などのトレンドを意識し、また「粉末」ではありながら、回避しがちな「鮮度」をイメージするなどして、キーワードを抽出してみる。

 契約農家
 産地直送
 新鮮素材
 大地の栄養
 野菜畑を絞ったような

あるいは「ブランド米」といったキーワードを利用して

 ブランド「青汁」

産地を加えて

 ○○産
 ブランド「青汁」

「生産者表示」という安心につながるキーワードから

 契約農家の
 ○○県○○さんが育てた
 大麦若葉の「青汁」

など変化をつけて連想する


訴求表現開発<戦略的「ヘッドコピー」作成>

「健康」「野菜不足」に対する対象の明確化
①対象の明確化という点で世代を絞り込む表現として

 中高年の方々へ

というのは普通だが *普通の表現の方がかえって馴染みがあり効果的な場合があるので要注意

人気漫談家の決め台詞

 中高年の皆さま!

とするとキーワードとしての付加価値が付く

 中高年の皆さま~!!

といった強調も検討

 熟年

といった表現や

 生活習慣

世代にとっては生活習慣病を連想させるキーワードなども検討


②「野菜不足」を課題にした場合

厚生労働省の基準をもとに

 野菜1日350g

などのキーワードや

生活習慣とリンクさせ、朝のテレビの帯番組のキーワードから

 おめざ
 朝イチ

などもキーワード抽出する


③ヘッドコピー参考例

(1)
中高年の皆さま!お試しあれ!
熟年が健康を味わえる「青汁」です。

(2)
健康志向の熟年に!
本物志向の「青汁」

(3)
茶のソムリエが認めた
抹茶風味の贅沢「青汁」

(4)
野菜が足りない中高年の皆さまに!
朝いちの本格「青汁」

(5)
野菜1日350g目標の栄養補助に!
おめざの「青汁」

(6)
野菜畑を絞ったような
契約農家の「青汁」

(7)
○○産○○さんが育てた大地の栄養!
うまい「青汁」飲んでみろ!

(8)
産地直送
新鮮素材を絞った「大人の青汁」


このように、8種のヘッドコピーができ上がりました。
次回は、これらのヘッドコピーの訴求力が強化されているかなどを改めて分析してみたいと思います。


『戦略的ヘッドコピー開発術』の内容は、不定期投稿となりますが、適宜UPしていきます。以下のようにマガジンとして読みやすくまとめ始めましたので、ご活用ください。

マガジン【戦略的ヘッドコピー開発術】
https://note.com/toshi_iwamoto/m/m7c0dbbb1b96f


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