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2022年を振り返る -波瀾万丈な1年間-

この記事は【QUMZINEアドベントカレンダー2022 https://qumzine.thefilament.jp/ 】にエントリーしています!

はじめまして。株式会社MIXIの人事本部に所属しつつ、株式会社フィラメントで顧問をやらせて頂いている、イマイと申します。
実は以前から、noteでいろいろアウトプットしたい!と思っていまして、いろいろな方からも「ぜひ!!」とかプッシュして頂いていたにも関わらず、なかなか腰が上がらず。という状況だったんですが、このたび、フィラメント社が運営するコミュニティQUMZINEの本企画を知り、「これに乗らずして、いつnoteを始めるんだ!今でしょ‼︎(古」と思い立ち、挙手させていただいた次第です。そんな私の今年の振り返り、お付き合いいただければ幸いです。

◯◯◯◯は突然に

それは今年の初め頃・・・

今でこそ人事本部にいますが、今年が始まった時は新規事業立ち上げの真っ只中で、まさかその半年後に自分が人事に異動しているなど、ましてや年末にこのようなnoteを書いているなど微塵も想像してませんでした。
(ちなみにこちらがサービスロンチ直後のインタビュー記事です)

実はこのインタビューを受けた頃は、少しずつ事業側からは離れていたタイミングだったんですが、最初のきっかけとなったのが、いわゆる毎年実施されている会社の健康診断というやつでして、昨年の10月頃に受診した結果が翌月の11月には帰ってきており、「判定D:要再検査」みたいなものが見えてたんですが、当時は新規事業立ち上げで日々忙しく、「D判定なら、まぁ落ち着いた頃にでも・・・」とか油断してたんですよね。

ただ年末年始とハードワークしてたせいなのか、風邪を引いて体調がいまいちだなぁみたいな状況が続いていたのと、妻からも「最近ずっと体調悪いみたいだし、健康診断の再検査してきたら?」という後押しもあり、いわゆる近所のかかりつけ医を受診した結果、大きな病院でCT検査してみて。と、紹介状を頂き、という流れから、地域の総合病院でCT検査をしたんです。最初は「元気そうだし、多分何事もないですよー」なーんて言ってた先生が、検査後に神妙な面持ちで「ちょっと色々見つかっちゃいまして・・・」と。

これ系のライフイベントは、突然やってくる

まぁ、いわゆる「死を覚悟する」みたいなライフイベントが突然突きつけられたんですが(ここからの展開は説明すると長くなりそうなので、またそれは別の機会に)その後の様々な検査の結果、結論としては重い病気であることは変わらないが、一旦は治療は定期的にやりつつも、今日・明日でどうこうなる感じではなさそう。となったので、今、こうして元気に(?)このnoteを書いているわけです。

人間不思議なもので、いつか死ぬことは自明の理と知りながらも、いざ死というものに直面すると本当にいろいろ影響を受けるなぁと。人によってそれはさまざまなんでしょうが、私の場合は、「生の目的」「働くことの目的」という価値観がめちゃくちゃアップデートされた感覚があります。

最近、知人から教えてもらったwebサイト(「なぜ、世界の科学者 哲学者が仏教にひかれるのか」)を読んでいたのですが、その中に、昔結構バズったこともあり、何度か見聞きしていたはずのスティーブ・ジョブズの有名なスピーチ(スタンフォード大学の卒業式のスピーチ)からのセンテンスが引用されていて、当時とはまた違う意味で、改めてすごく刺さりました。

自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。なぜなら、永遠の希望やプライド、失敗する不安…これらはほとんどすべて、死の前には何の意味もなさなくなるからです。本当に大切なことしか残らない。自分は死ぬのだと思い出すことが、敗北する不安にとらわれない最良の方法です。我々はみんな最初から裸です。自分の心に従わない理由はないのです。

「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳
米スタンフォード大卒業式(2005年6月)にて

ジョブズ氏と同様のシチュエーション(死の病というものに直面させられたという意味で)になったからこそ余計にその通りだなぁ。と痛感しつつも、これからの人生を「どう生きるか」を真剣に考える機会を得たのと同時に、「死に直面しても残る”本当に大切なこと”は何か?」を本当によく考えるようになりました。

周囲への感謝を物凄く感じた1年に

「本当に大切なことは何か?」という問いに対して、まだ明確な答えは出てませんが、答えが出るまで何もしないなんて時間の無駄遣いはできないので、本当にいろいろな人に相談に乗ってもらいました。今回、本noteを書くきっかけを与えてくれたアドベントカレンダー企画をやっているフィラメント社代表の角さんにもいろいろ相談に乗っていただき、その結果、同社顧問として関わらせていただくというありがたい機会をいただくことにも繋がり、本当に感謝してます。

治療方法が見つかるまで、実は最初の診断(その後、別の病気であることがわかったんですが)から4ヶ月ほどかかったのですが、その間、妻の存在は本当にありがたく、これだけで1本noteが書けそうなので、詳細は別の機会にしたいと思いますが、今、私が全力で前を向いて生きていられるのは妻、そして2人の子供という家族の存在が非常に大きいです。

人生の分岐点、そして新しい挑戦

伏線は昨年度末から始まっていた

実は今年1月にとあるインタビューを受けさせていただく機会がありまして、

昨年の9月から12月まで受けさせていただいていたCoachEd社のコーチングプログラムからの学び・気づきが非常に大きな影響を与えてくれていまして、元々、事業責任者をやりながらも、組織開発、人材開発的な領域には興味関心が強い方ではあったのですが、改めて「人に影響を与えていく」仕事にやりがい・意義を強く感じるようになったのが、このコーチングの学習経験でした。

「本当に大切なことは何か?」を考える中で、こうした経験もあってか(今考えると、これが伏線になっていた気がします)、インタビュー内でも

立山
CoachEdでの気づきや体験を、今後どのように活かしていきたいですか?

今井氏
人事領域にチャレンジしてみたいですね。まずは、現在のマネージャー層や、マネージャーに興味を持っている人に対して、自分が得たことを教えていきたいなと思います。そこから、中長期的な組織作りに活用していけたらと考えています。

https://coached.jp/article/17

って言ってるんですが、前から興味があって絡んでいた領域に対して、そのうちチャレンジしたいなー。というのがこの時点での温度感だったのが、「これからどう生きるか?」を考えた時に、この文脈と共に「自分はどういう存在でありたいのか?」と考えるようになりました。

影響力が大きいのは「行為」よりも「存在」

これは、1ファンでもあり、サービス開発顧問として1年半程前から関わらせてもらっている株式会社COTEN(COTEN RADIOを運営されています)の深井さんが書かれているnoteの1記事に記載されており、昔からそうだなーと個人的にも感じていたことを、綺麗に言語化してくれていたこともあり、未だに色々な人との会話でも使ったりするコンテクストなんですが、

改めて、これからの人生において、何を成し遂げるか?ではなく、どういう存在として周りに影響を与えられるのか?(doingではなくbeing)が大事なことであり、これこそを今後の人生の命題として、これからの人生において何にどう時間を使っていくのかを決めていこう。と考え、キャリア・働き方についてこれを機に見直すことにしたのです(当然、健康的な不安からくる動機もありましたが、どちらかというと、この文脈の方が強かったです。)

そして本格的に人事にキャリアチェンジしようと決めたのも、そうですし、いわゆる副業としての社会への関与の拡大(この一環としてフィラメント社への参与があったりします)を決めたのも、この人生の転換点において、私なりのWell-beingを実現する。という意思決定の表れになっています。

新しい挑戦

私にとっての新しい挑戦は、死に直面したことをきっかけに始まりました。
それは自分の人生の残り期間をどう生きるか、どういう影響を与えていくか。具体的には「自分が死んでしまった後でも、周りにいる多くの人たち、家族、友人、同僚、上司、部下、etc.に影響を少しでも与えられる様な、そんな存在でありたい」というような願望が自らの生に対するエネルギーの源泉となり、そのための新しい挑戦、新しいキャリアへのチャレンジとなりました。

「本当に大切なことは何か?」(現時点で思う事)

どの時間軸で切り取るか?

上記ご紹介したCOTENの深井さんの著作「歴史思考」において、武則天のエピソードの中で紹介されている一文としてこんな記載があります。

歴史では、短期的にマイナスに見える出来事(この場合では武周)でも、長期的にはプラス(唐の強化)をもたらすことが少なくない」ということです。

ダイヤモンド社「歴史思考」深井龍之介著 より

実際の私たちの人生においても、短期的な視点でみると、ネガティブな出来事が、3年後、5年後に振り返ってみる(長期的な視点でみると)と、「その時の辛い経験が今の自分には役に立ってるなぁ」なんてポジティブに感じることがあったりするように、時間軸の切り取り方で物事の見え方、物事の価値というものは大きく変わったりするものです。 
だからこそ、私は全ての経験には必ず意味があると思ってますし、今この瞬間、うまくいかないこと、理不尽さを感じることでも、それは必ず何かしらの意味を持つはずだし、それが中長期ではポジティブに転換されるはず!と信じられるかどうか、認識できるかどうかが重要だと思うんです。

バトンを紡いでいくこと

私は今までの人生、いろいろな人から多くのことを学び、影響を与えてもらってきましたが、「あの時あの人が言ってくれていた事は、ああ、こういうことだったのか。。」と数年後に気づきを得る事も本当に多かったんです。

同じ様に私が誰かにとってのそのような存在になれたら、そして、それを受け取ったその人が、また他の誰かにとってのそのような存在になれたら、そんな風にバトンを紡いでいくきっかけになれたら、それこそが私が生きた意味になるのではないか?と思うのです。

発信することの意味

今回このnoteで書いている内容についても、何を発信しようか、すごく悩みながら書きましたし、(自分の文才の無さもあって)十分に伝えたいことが伝わってないかもしれません。それでもきっと誰かの力になって、誰かの挑戦の後押しになるはず、きっと誰かの苦しい状況を救うきっかけになるはず、そんな風にポジティブに思考転換し、私なりに自信を持って文章を紡いだつもりですし、これからも発信することは続けていきたいなぁと思っています。

最後に

波瀾万丈感溢れる1年だったのかな?という話

ところで、気づいたら全然1年間の振り返りになってないじゃん。という事で、改めて時系列でざっくり振り返ってみました。

  • 1月:新規事業立ち上げでピークで多忙期、後半、ちょっと体調崩しがち

  • 2月~4月:死ぬかも。なライフイベント発生。キャリアも人生も見直すきっかけになり、周囲や上司に相談しまくった時期。

  • 5月:人事にチャレンジする意思決定。同時に副業を広げることについても各所相談し始めた。

  • 6月:人事に異動する。治療も開始。

  • 8月:フィラメント社に顧問としてジョイン

  • 現在:人生初note執筆。とりあえず元気に生きてます。

という感じでほぼ前半に怒濤のようにターニングポイントが押し寄せてきていたので、波瀾万丈な“1年"というには若干看板に偽りがあるかもしれません(笑)

しかしながら、人事領域という新しいチャレンジをし始め、副業としての仕事の幅も広げた事で、今年は本当にいろいろな人との繋がりも増え、いろいろな気づき・学びも得られ、私の人生史上としては最も波瀾万丈だったけれども、そのおかげもあり、非常に大きく成長が実感できた1年になりました。

御礼とお願い

最後になりますが、初めてのnoteということもあり、もとい自らの文才の無さからなのかの長文・駄文かもしれませんが、そんな中で、ここまで読んでいただいた方には本当にありがとうございます!と、全力で感謝の気持ちをお伝えしたいですし、スキ!や、RTや感想つけてTwitterに投稿して頂けたりすると、とても励みになります&既にアウトプット欲が高まってたりして、すぐに2本目の投稿もしちゃおうかな〜とか思ってたりするので、もしよかったらぜひフォロー(Twitterも)やコメントよろしくお願いします!

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