今回は分散投資についてです。

最初に結論から言えば、株式投資のリスクコントロールには分散投資しかありません。そしてこれは恐らく、リスク・リターンの関係性と同じように、世の中における永遠不変の真理でもあると思います。

大きく儲けようと思えば少ない銘柄に集中投資する方が有利ですが、逆にリスクも大きくなります。稀にこのスタイルで大儲けしている個人投資家もいますが、そういった方は専業投資家が多く一日中決算書を分析する日が週に何日もある様なケースが殆どです。

こういった方は企業の決算シーズンに主だった企業の決算書を片っ端から読み漁り、まだ市場が気付いていないバリュー銘柄(割安銘柄)を発掘して大きくBetします。当たればUpsideが大きい分、目利きが外れた時のダメージは甚大です。

自分も株式投資が好きではありますが、何日も連投で一日中決算書を読むほど株式投資が好きなわけではありません。ポイントを押さえて決算書を分析し、その企業のファンダメンタルズが長期潮流のど真ん中にあり、かつ人間本性を鷲掴みにしていると判断すればエントリーします。

また、投資資金の配分方法ですが、大型株には厚めの資金を投下し、小型株に対してはSmall Amountで様子を見ながら徐々に資金投下を重ねていきます。この理由は大型株と比べて小型株の方が、Volatility(変動性)が大きいからです

小型株はIPOからあまり時間が経過しておらず市場に出回っている株数も大型株に比べると少ない傾向にあります。機関投資家がほんの少し売りや買いを入れるだけで株価が乱高下してしまうので、こういう状態の時に私は大きめの資金は投じません。

例えその会社が将来大化けする可能性が高いと見ていても、です。上述した専業投資家のケースの様に、当たった時のリターンが大きい代わりにリスクも大きく、要するに小型株はHigh Risk High Returnの性質を帯びているのです。

「良い投資とは退屈なものだ」という投資に関する格言があります。

自分もこれには完全に同意しており、自分のポートフォリオ全体として出来るだけ乱高下せず、たまには下がることがありながらも、ゆっくりゆっくり長きにわたり上昇していくのが理想のポートフォリオだと思っています(ポートフォリオの中で多少乱高下する銘柄はあってよいのですが、全体として乱高下しないのはまさに分散効果がきいているからです)。

バフェットも同じ様な趣旨の言葉を残しています。

「投資において自分は特別難しいことをやっているわけではないが、忍耐強く取り組んでいる。普通の人は一日でも早く金持ちになりたいと思いリスクを考えず割高な株にフルインベストメントするものだ。それでは長期の時間軸では投資家として成功しない。」

こんな趣旨の言葉を残していますが、全くもってその通りだと思います。自分の心の中の欲ブタと常に戦い続け、自分を律することが重要であることを示唆しています。

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