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旅の荷物

北海道も6月を迎え、各地の山開きも始まってきます。
昨年から私たち夫婦のその年の『旅の始まり』は、島歩きから・・・が恒例になってきています。

昨年、初めて訪れた焼尻島(やぎしりとう)にすっかり魅せられてしまい、今年はまだ行ってなかった天売島(てうりとう)と共に来島しました。

天売島 赤岩展望台よりの景色。
海の青さに感動。

昨年は6月と7月で2回。
今年は6月に初来島。

今回が3度目。
もう島を歩いたりすることも無く、キャンプ場でのんびり過ごすのみ。
朝一番のフェリーで天売島へ行って自転車をレンタルし、島を一周。
その疲れもあり夕方、焼尻島に移動しキャンプ場へついた頃にはクタクタでした。
昨年のシーズンオフから、今年の旅(歩き)の為の山道具達を色々考察しながら購入~準備し、今回の島歩きとなりましたが、やはり荷物が『重く』感じる事もあり、また悩む日々を過ごしています。(大体が1~2泊想定)

現代の登山では『ウルトラライト(以下UL)』と呼ばれる、軽量で高性能な道具やウェアなどが沢山あり、一昔前の登山のイメージはもう影を潜めている感じもあります。
(良い意味で)
最近は若い人達も登山を楽しんでいる方が多くいると思いますが、とにかくお洒落!
それぞれのスタイルで山を楽しんでいる姿に、高齢の私達も影響されています。笑

がしかし、そこは北海道。
安全、安心の為の装備が比較的多めです。
自然環境が厳しい北海道ならではの装備も色々。
トイレ問題もありエマージェンシーキット等も多々持たなくてはなりません。
よく、ULの荷物重量の定義として、『ベースウェイトは4.5キロ以下(※1)』とありますが、安全の為の装備を含めると中々厳しくなります。

(※1:ベースウェイト→水や食料、燃料などの消耗品を除いた状態での荷物重量。)


しかし、
山道具は比較的高価なモノが多く、グラム(重量)をお金で買うみたいなものです。
財力の乏しい私達には中々の問題です・・・。
日々歩いた後の問題点の話し合いと工夫で改善できることは変化をしているとは思うものの、基本的に必要な道具については難しい所もあります。

島のキャンプ場。
6月初旬は季節的にまだ人は少ない。
ポツンと一軒家状態。

テント生活での宿泊地の快適性や楽しさはモノの重量を増やしてしまうし、
身を削る軽量化はある意味楽しささえ減ってしまいます。
必ず持っていかなければならない物(道具)を軽量化するには、やはりお金も必要であり、色んな事を含め軽量化に限界もあります。

先日の島歩きで経験したのですが、妻には比較的『減る(無くなる)もの』を持ってもらい、自分はテントなど比較的重量のあるものを背負いました。
2日目の帰る頃には妻のバックパックからは1キロほどの重量が減り、往きの時より快適に歩いてはいましたが、自分の方はと言うと帰りも重量は変わらずで、加えて極僅かではありましたがゴミなども持ち帰る為、重量増と言った感じでした。
(注!:島はごみ処理施設などが無い為、最低限のゴミ以外は持ち帰りを基本と私達は考えています。)

因みに、出発前の二人のバックパックの各総重量(パックウェイト)ですが、
妻が大体8~9キロ、自分が9~10キロくらいでした。(1泊二日)
一年前を思うと、快適性を求めた道具を装備した割には軽かったとは思っていますが、やはり歩けば重たいのが本音。

右が妻、左が自分のバックパック。
メッシュポケットには島定番お土産の海藻。

一昨年の摩周屈斜路トレイル(MKT)、昨年の礼文島トレイルや島歩き、登山で年々自分達の道具や考えも進歩しているとは思いたい。
更に重要なのは『体力』・・・。
これだけは加齢と共に仕方ない事ではありますが、慣れと経験を信じるしかありませんね。
(運動音痴の夫婦の体力なんぞ大したものではないことは事実・・・)

荷物の重量が軽くなる事は体への負担を減らし、より快適に歩くことはできます。
今迄も色々と軽量化を心がけながら歩いてましたが、結局食料や飲料、テントや寝袋など本来重量的に重めの道具や食材を如何にして軽量化するか?がメインになりそうです。

トレイル中の全日程を通して8キロ以下位で歩ける日々は来るのか?
・・・と、日々精進しながらの旅は続きそうです。


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