見出し画像

貨幣状湿疹

突然だか少しばかり自分の体について書いてみようと思う。

※ここから下は観覧注意。











上の写真。
最初が自分の右膝の内側の物。
2枚目が左の臀部の物。

貨幣状湿疹と呼ばれる皮膚疾患だ。文字通りで貨幣のように円形の湿疹が出来るのが特徴。

皮膚疾患が最初に大きく現れたのは二十歳の頃(2013年頃)。下肢を中心にとんでもない痒みに襲われてかきむしる所から始まった。皮膚は傷付き、ボロボロになって滲出液(瘡蓋になるための液)が出て来てぐちゃぐちゃになっては数日して乾いて乾燥によってまた猛烈な痒みに襲われる。色素沈着で患部は黒くなり見た目も最悪になった。かきむしるとどんどん痒い範囲は拡大していく。最初、病院ではとびひだと言われた。そして処方してもらった塗り薬ですぐに見た目は綺麗になった。その時の自分は何も知らなかったので塗れば治ると言う安直な考えに至った。それから度々病院に通っては塗り薬をもらう生活。数年たったある時に診断が変わり、貨幣状湿疹だと言われた。自分にはとびひとどう違うのか分からなかった。現にもらう塗り薬は一緒だった。

後から気が付いたのだがアトピーとか貨幣状湿疹を含む大抵の皮膚疾患は原因はハッキリとは分かっていないらしい。と言うよりも原因が恐らくは多岐に渡るのだろう。原因も治療もとても曖昧で完治と言うよりは症状を抑えて生活に支障無い程度にすると言う感じの対応を取られる。薬で抑える、日々の保湿や肌ケアが大事みたいなことが多い。

そして当時、脳死で使っていた塗り薬と言う認識の物はステロイドだった。しかもいつからかは分からないが気が付けば一番強い物を処方されていた。でも塗り薬~ぐらいのお花畑認識だったが為に症状が出ても塗れば良いやぐらいな感覚でずっと使用していた。恐らく大抵の皮膚疾患はステロイドが処方されて、それにプラスして保湿しましょう~とか、乾燥しないように~とか、体を清潔に~とか、割りと月並みな事を言われて終わりが多いと思われる。

そしてそんなお花畑で過ごしていた時に急にふと疑問に思った。「薬塗っても治るけど代わりに他の場所に出たりしてる気がする。湿疹の部分が増えてないか?」そう感じるようになった。てかなんで薬塗らなきゃ生きていけないような体になってるんだ?それがおかしくないか?と自分で思うようになった。

そうして色々調べるうちに自分の使っていた薬がステロイドでどうやら一番強いヤツらしい事をそこで初めて知った。

コロナが流行りだした2020年の年末辺りから勝手にステロイドを止めてみた。その時は引きこもりを始めた辺りだった。当たり前の話、症状が爆発した。常に止めどなく滲出液が溢れてずっとぐちゃぐちゃだった。でも何となく長い年月と途方もない我慢の先に自然に治る気がその時、感覚ではあるけれど確かにあった気がする。でも1人でそれを信じるのは難しかったから自分の治したい形での診療を行い、治療をしている病院を見付けて何度か通った。

家から遠かったけど兎に角治したかった。人にも丁度会わなくても良い時期、今治してしまおうと本気で思った。

その病院での初診、言われたことはシンプルな物からセオリーとは逆の事まで様々だった。

1「薬は使わない。持っているなら残りは捨てる」

2「甘いものは止める、なるべく、たんぱく質を取る」

3「運動をする」

4「紫外線を浴びる」

5「水分摂取を制限」

6「お風呂に入らない。体を洗い過ぎないこと」

7「保湿すらしない。患部を乾燥させて瘡蓋を作る」

8「痒かったら掻いても良い」

主にこれらの事だった。

そもそも自分は甘い物が兎に角大好きで、ジュースも良く飲んでたしお菓子も大好き、ふつうにご飯を食べても別腹でデザートを嗜む。スイーツの食べ放題にも良く行ってたし、お菓子やジュースの新商品や季節限定物は必ずチェックしてた。パスタ、パン、ラーメンも大好きで時間帯問わずお腹が空いたらいつでも食べていた。添加物なんか気にした事も無かった。先生からは添加物については言われなかったけど甘いものを止めろ、要するに食生活を改める、そう言うことだよなって思って気にするようになった。

初診を受けてその日からまずは食事を変えた。殆んど毎日同じ物を食べた。甘い物が好きだったから完全に断つのは無理だったので果物とさつまいも、カボチャ、砂糖の代わりに蜂蜜とオリゴ糖で代用OKと自分ルールを決めた。

朝はオートミール、卵を混ぜてレンジでチンしてケーキ擬きを作ってクルミと無糖ココアと蜂蜜をトッピングした物とバナナとヨーグルトを。

昼は豆腐、ワカメ、サバ缶、キムチ、納豆を1皿にもりつけて食べた。

昼と夜の間は時間があるので間食にプロテインとリンゴを食べた。

夜は鳥胸肉とその時ある野菜で少なめの水分で味噌汁を作って食べた。

お腹が空いたらその都度ゆで卵を食べていた。

運動に関しては好きだったから何の苦でも無かった。紫外線を浴びると言うことは晴れた日に外に出ろと言うことだなと思って、皮膚の症状が出ていて汚かったけどなるべく半袖半ズボンでランニングしたりするようになった。薬は捨てた。かなりきつかったのが水分の制限。喉は渇くけど水分を取りすぎると浮腫み、滲出液がサラサラになって瘡蓋になりづらくなるから極力控える。食事の水分も考えて水分単体で摂取するのは極力控えた。

お風呂に入らない、体を洗い過ぎないこと。これもキツかった。運動したら汗を流したいがそれを制限された。どうやら治していく事において、全体的に重要な事は乾燥だった。だから患部が濡れるお風呂やシャワーは乾燥を阻害する。しかもお湯は皮脂を取ってしまう。皮脂が取られた乾燥と治療においての乾燥は少し指してる意味合いが違うのだと思う。皮脂を取りすぎないように自然にかいた汗などの体の機能で保湿をして自然な乾燥と保湿を目指しているのだと思われる。痒くなることを抑えると言うよりも何故痒くなるのかを考えて痒くならない状態の皮膚とはどう言うことなのか?何が体で起こっているのかを自分が理解するためにこのプロセスはあるのだと思う。水分制限も乾燥の観点からの物だろう。内側に水分がありすぎるのも乾燥の観点からは良くない。

正直、人にも会わないから出来たことかもしれない。頭とかを含む汚れやすい所は毎日サッと洗ったけど全身にシャワー浴びるのは1週間に1度程度にした。それも水シャワー。1分ほどで終えることを課した。

これらをやり始めてから3ヶ月程は全く皮膚の状態が進歩しなかった。そもそも瘡蓋にすらならない状態が続いた。でも患部は腫れてるので関節部分に出来るとそこが曲がらないようになったりして体を動かすことも出来ない。体が上手く機能してない。皮膚と言う土台がボロボロなので瘡蓋すら作れない。緩い土地に家が建たないのと一緒だ。正直、見た目も最悪だし早く良くなってくれと思う日々でしか無かった。

しかし変化もあった。まず、便秘が日に日に良くなった。そして毎日出るようになった。今まで便秘は体質なんだぐらいに思って関心も無かった。何日も出なくて当たり前だった。それが毎日になって思うのは便秘って異常なことなんだなって強く感じた。関係無いようだけど便通と皮膚の症状の関係は密接らしい。内臓で処理出来なかった物を皮膚が排泄器官として使われて痒みが出ると自分は考えている。

後は太陽の下に出るようになったお陰で無気力感が少し減った。自分はいつでも長袖長ズボンだったし夏でもカーディガンとか来てた。日の光を浴びると頭は痛くなるし疲れる。夜が好きだった。だけど日の光を積極的に浴びるようになって体は日焼けして黒くなっていったけど気分は今までよりも良かった。

半年が見えてきた頃に皮膚にも変化が出てきた。瘡蓋がちゃんと作られるようになったし滲出液も最初はサラサラで水みたいだったのに粘りを帯びてきて患部でとどまって瘡蓋を形成する時間が早まった。それと痒くて掻いても傷が付きにくい箇所が出てきて皮膚が明らかに強くなってきているのが分かるようになってきた。

最初は脚全体とお尻と背中と腕に現れていた湿疹も数える程しか無くなり小さくなっていった。

上の写真の通り、まだ完治はしていない。些細な事をきっかけにまだまだ新たな症状が他の所に出たりを繰り返しているがなっても治りが早かったり、なる範囲が狭いなどの傾向が見られるようになってきている。長い戦いはまだまだ続く。完治は無いのかもしれない。こうやってステロイドを止めて生活を改めて2年が過ぎた。そこから少しずつ分かってきた。自分はとにかく食べるものが大事でそれが一番体への影響が大きい。運動をいくら頑張っても、ちゃんと寝ても、水分を気を付けても、乾燥に努めても、食べるものを気を付けないと他が意味をなさない。そして食べたものに対しての体の反応に目が向くようになった。食べて確かめる。自分の体の反応に応じて食べる物や量を変えたりする。何となく自分が食べれるものと食べたものに対しての反応からその先に自分の体がどうなっていくのか分かるようになってきた。水分に関してもこれ以上飲んでも上手く吸収されずに浮腫むだけだなとか浮腫んだ瞬間が分かるようになってきたし口にした物に対しての体の反応を見る実験は今も続いている。自炊もするようになった(簡単な物だけど)そして自分にとって大きな気付きは世間で言われている健康が自分に合うかはまた別の話と言うこと。ステロイドに関して言えば自分が使っていた体感としては治すものでは無くて体の機能を低下させる形で目に見える症状を抑える物だと言うこと。症状が出ると言うことは炎症が起きている事だ。炎症は体が戦っているサインだ。治そうとしている。治せー!って体が命令してそれに応じたシステムと働きがそうさせる。でもそれを抑えるのは体が「あっ!そのシステムいらないんですね。了解です」となっていってその機能が低下していく。運動しなかったら体がなまっていくのと似ているかもしれない。じゃあステロイドを塗って症状が抑えられました。その炎症を引き起こした、システムを発動させたとする諸悪の根源はどこにいくのでしょうか?なんで炎症はそもそも起きたのでしょうか?そう考えた時にそこで噴出しきれなかった根源は場所を変えます。そしてまた薬で症状を抑える。それの繰り返しによって自分は症状が広がったと体で感じた。上でも書いたけど皮膚は排泄器官だと思います。きっと自分の症状も排泄しようとした物だったと思います。だから症状を抑えて外への排泄を遮られた物は他の出口を探して出れそうな所でまた症状を引き起こす。ただ外に出して入ってくるものを考えていれば終わったものを抑えた結果がこれです。

でも別に自分がそうだっただけで自分以外がそうだとは思わない。先程も書いたけど世間で言われている健康が自分に合うかはまた別の話、てことはこうやって文にしたこと自体がこれを読んでくださっているあなたからすると、この自分の考えは世間の健康のほんの一部分でしかない訳だ。だからステロイドがダメとかこれを食べたらダメとかは無い。自分は自分にとっての健康を模索してる途中経過として自分の健康においては食事は大切でステロイドは少なくとも必要ないと思っただけだ。

水分を制限しているから体全体が乾燥するから油を多めに取ったりするとか。オリーブオイルやナッツで油を積極的に取る。サラダ油や菜種油や米油といった料理の際に使われる一般的な物は自分には合わなかった。だからそれを抜いたら油を選んで積極的に取らないと便秘になったり肌に張りがなくなる。ただでさえ水分を制限しているのに張りまで無くなったら年相応の肌では無くなる。こうやって油は自分の体にどのような効果をもたらしているのかを自分は自分の体においては少しだけ体感することが出来ている。それは油はだけではない。口にしたものの体の反応と機能には常に目を配っているつもりだ。だから食事にオリーブオイルを多めにかけたり、ナッツも食べれるなら多めに食べる。同じ話になるがのれ以外から基本的には油は取らないので寧ろ油断すると油が不足気味になる。(MTCオイルや亜麻仁油等の良質な油は他にあるけれど高いから使っていない。自分の最高峰としてはエキストラバージンオリーブオイルが限界値である)

糖質はお米、果物、野菜、蜂蜜、イモ類から取る。小麦は避けている。(ただ最近はスペルト小麦と言う物を知って、それのパスタは食べることが出来た)

たんぱく質は鶏肉、納豆、卵、たまに魚。割合的には圧倒的に鶏肉が多い。本当は魚の割合を増やしたいと思っている。魚は種類も豊富だし油の有る無しは食べる種類を変えれば調整出来る上にたんぱく質もある。肉と違って油の質も良い(体感的には肉も別に悪いとは思わないがどちらかと言う感覚的には脂って感じがするので少し重い感覚がある)
肉はお腹が張りやすい感じがあるが魚はお腹も張りづらく自分には合う気がしているからだ。しかし決して安くないので鶏肉メインになっている。後は出来ればオートミールと卵をもっと取り入れたい。卵は最近高くなってきたから乱用出来ないのとオートミールは糖質って考えた時に米が安いよなって思って今はあまり手を付けれずにいる。

現状はプロテインは取っていないしオートミールやめている。オートミールはあんまり良さが分からなかったけどおやつ感覚で何か食べたい時とかに工夫すればそれなりに形になるからまた取り入れたい。プロテインも取り入れたいけどあんまり合わないなと感じていた。(アイソーレトでもお腹が張る感じがあった。恐らく内臓が強くないので乳糖とか関係無い形で単純にたんぱく質に対して消化不良を起こしているだけだと思われる)ソイは試した事が無いので試してみたいとは思っている。

後はもっと調味料にこだわりたいなと思っている。最近はカレーを作るのにハマっているので少しずつスパイスの種類を増やしていきたい。基本的にカレーを作る時以外は塩で味付けて食べている。醤油も使わないしうま味調味料系も使わない。塩味は塩以外は使わない。他から塩分を取らないので塩の使用量に自分の塩分摂取量が依存するからしっかり取らないと塩分が不足する。現代は塩分と脂質と糖質過多だと思うけど自炊をして自分の食べれる物を模索すると油と塩分は特に不足しがちになるので気を付けている。でももっと良い塩を使ってみたり醤油も使えるなら自炊の幅が広がるしちゃんと探してみたい。正直、オイスターソースあたりまで使えたら最高だなと思っているが大抵は砂糖が入ってたり添加物があるから今のところは可能性としてはあまり期待していない。

あまり纏まりは無いが貨幣状湿疹と体について書いてみた。

最後に言いたい。自分は別に添加物とかが悪いとか◯◯が体に悪いとか食べちゃダメとか言いたい訳じゃない。無添加やオーガニックにこだわりがあるわけでも自然派を謳いたい訳じゃない。そんな事はどうでも良いと思ってる。自分は正直、おかしとかも食べれるなら食べたい。その他、手軽に簡単に美味しいものを自分で作れるし外でも食べれるこの時代は凄いと思う。ただ自分はそれらを食べることと自分の体に症状として出てしまうことを天秤にかけた時に現状、症状に出る方が嫌が勝ったからこうしているだけだ。自分には自分の体が、あなたにはあなたの体がある。私の体では症状が出てもあなたの体では症状が出ないってことは当たり前に起こる。人間と言う括りではあるがその前に一個人である。人間ではあるけれどあなたと私は違うのだ。それは分かるはずなのに油断するとすぐに人間と言う括りの答えを自分に当てはめてしまう。トレンドで健康志向を謳ってる奴らには中指を立てていきたい。何が無添加、何がオーガニック、自然派由来?糞くらえ。って思ってる。

後カレーを作るのにハマって思った。自分の為に自分の食べれる物を工夫して作ってあげる。その為に手間と時間をかけることは中々の幸福と贅沢だ。これで良いや、時間無いし。そんな気持ちで適当に選んだ適当に作った物を食べる事は自分を著しく下げてしまうなと自分は思った。胡散臭い話だけどそんな気持ちで作った、食べたものが栄養になるとも思えない。自分の為に手間と時間を惜しまない無駄な幸福と贅沢をなるべく大切にしたいなと思うしそれを自分は美味しいと感じているのかもしれないなと思った。カレーが美味しいと言うよりもその手間と時間を惜しまないで作られた目の前の物がたまたまカレーの姿をしていてそれを美味しいと感じている気がしている。

なんてカッコつけてみる。

結論、適量のスピリチュアルとトレンドオーガニックには中指を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?