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英国判例紹介

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ロンドン在住、日英の両資格を持つ弁護士です。イギリスはコモン・ローを主体とした先例法の国です。そのため、日本にも増して判例が重要な位置を占めています。そこで、①国際法務に役立ちそ…
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2024年1月の記事一覧

【英国判例紹介】Central London Property v High Trees House ー約束の禁反言ー

こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。 今回ご紹介するのは、Central London Pr…

【英国判例紹介】Balfour v Balfour ー夫婦の約束は契約なのか?ー

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【英国判例紹介】Sevilleja v Marex Financial ー反射的損失の原則ー

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【英国判例紹介】Chaudhry v Prabhakar ー友人の車選びを手伝ったら1000万円を支払う…

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【英国判例紹介】ADT v UK ー21世紀まで男性同士の行為が犯罪だった国ー

こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。 今回ご紹介するのは、ADT v United King…

【英国判例紹介】Foakes v Beer ー債務の分割弁済の合意は利息放棄の対価になるか?ー

こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。 今回ご紹介するのは、Foakes v Beer事件…

【英国判例紹介】Rylands v Fletcher ー産業革命が生み出した特殊ルールー

こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。 今回ご紹介するのは、Rylands v Fletcher事件(*1)です。 不法行為の中でも私的迷惑行為(private nuisance)と呼ばれる分野の非常に重要な判例であり、一般的な知名度は、以前ご紹介したDonoghue v Stevensonに劣るものの、実務上はこちらの方が重要です。 たとえば、英国の不法行為法の基本書として定評のあるKirsty Horsey教授らの『Tort Law (8th Edn)』

【英国判例紹介】In Re Duomatic ー株主全員による非公式な同意の効力ー

こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。 今回ご紹介するのは、Re Duomatic事件(*…