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小池都政 虚像と実像~第1部 都職員アンケート

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都政新報2020年1月7日号から1月24日号まで6回にわたる連載「小池都政 虚像と実像~第1部 都職員アンケート」をまとめて購読できます。期間限定で販売価格を300円にしました。…
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記事一覧

小池都政 虚像と実像~第1部 都職員アンケート(3)【都政新報2020年1月14日号】

政策/「都民受け」に実務者の苦労

 小池都政1期目では、築地市場の移転や五輪準備などが重要課題となった。また、都独自の取り組みとしては、受動喫煙防止条例や待機児童対策などで存在感も見せている。アンケートでは1期目の各政策について、「評価できる」「評価できない」の二択で聞いた。 

■八方美人 際立って評価が低かったのが市場移転延期だ。小池知事は2016年の知事選で、市場移転を「立ち止まって考える

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小池都政 虚像と実像~第1部 都職員アンケート(6)【都政新報2020年1月24日号】

知事選/都政の安定、職員は切望

 都職員アンケートでは、小池都政と歴代都政との比較や再選出馬の是非、知事にふさわしい人物像について考え方を聞いた。
 歴代の知事の中で、平成以降で「都知事にふさわしい」と思う順番を付けてもらったところ、1位が最多だったのは鈴木俊一氏。実務型の行政手腕などが評価を集め、60・1%が1位を付けた。2位も20・2%に上り、揺るがない評価となった。本庁課長代理級(40代)

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小池都政 虚像と実像~第1部 都職員アンケート(5)【都政新報2020年1月21日号】

対議会/不毛な対立に内心辟易

 小池都政では議会との関係も様変わりした。2017年の都議選では、小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会が最大会派となり、議会運営を支える構図だ。公明党は小池知事の国政進出以降、与党から離れ、「是々非々」のスタンスに。ただ、キャスティングボートを握っており、存在感が強い状態は変わっていない。これに対し、自民党は政策にコミットできる立ち位置から大きく後退。野党と

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小池都政 虚像と実像~第1部 都職員アンケート(4)【都政新報2020年1月17日号】

人事・組織/知事の一挙手一投足に揺れる

 小池都政1期目の人事・組織では、条例局長からの「降格」や3カ月の超短期の異動、女性活躍が象徴的だった。小池知事は過去のインタビューで「適材適所」と強調し、「任命権者として組織を活性化し、一人ひとりのやる気、また組織を律していくという面で総合的な判断が必要」と説明したが、職員からは批判が集中。知事の評価が低迷する要因となっている。
 本庁課長級(40代)は

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小池都政 虚像と実像~第1部 都職員アンケート(2)【都政新報2020年1月10日号】

知事像/高い行動力、乏しい責任感
 直近の3知事が任期途中で辞職するという前代未聞の状況の中、「東京大改革」をぶち上げて当選を果たした小池知事。過去の知事と比べても精力的に現場に出ており、2017年の国政進出に失敗して以降は「都政に専念する」として熱心な姿勢を打ち出しているが、職員らは「知事像」をどう見ているのか。

■変わらぬ評価

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小池都政 虚像と実像~第1部 都職員アンケート(1)【都政新報2020年1月7日号】

総合評価/小池都政1期目の検証庁内評価は好転せず/政局優先に士気低迷
 小池都政の1期目について、都職員アンケートで評価してもらったところ、100点満点で平均46・4点となり、就任1年目の採点と同水準だったことが明らかになった。「落第点」「合格点は与えられない」が計64・6%を占め、厳しい結果に。回答を分析すると、政局を重視したパフォーマンスや、意に沿わない幹部職員を更迭する「粛清人事」が評価を下

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