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とさレモンの会について

ご入会前にお読みください。

[とさレモンとは]
"とさレモン"とは、とさレモンの会が認めた高知県内の生産者によって持続可能な栽培方法で育てられたレモンの呼称です。
とさレモンの会事務局はみなさまからの会費の一部で運営されます。

[とさレモンの会にある背景]
高知県は昔から温州みかんや柚子、文旦などで知られる柑橘王国です。県内のあちこちの山の中腹では、この急斜面に??と驚くほど急勾配な斜面でも柑橘畑を見つけることができます。そして柑橘の旬の季節=秋から冬の終わりは、道の駅や産直市場には柑橘類が山積みになって並びます。
しかし高齢化の進む近年では、急斜面での農作業を続けることができず畑を放棄せざるを得ない農家さんが増えているのが現状です。同時に、日本全国におけるみかんやポンカンなど、皮を剥いて食べる柑橘類の需要は全体的に縮小傾向にあることも手伝って、後継者不足も深刻化しています。

そこで、ここ数年順調に人気が高まっている国産レモンに着目しました。実は高知でも、1960年代、輸入の自由化が始まるまではレモンを栽培していた農家さんがいたのです。

[とさレモンの役割]
ご存知の通り、レモンは色々な使い方ができます。果汁は料理にも飲料にも使えるし、香りの高い皮はお菓子づくりでも重宝します。最近は丸ごと塩漬けにして調味料のように使う「塩レモン」も人気です。丸ごと使うからこそ、外皮まで安心して使えるレモンを選ぶことが大切です。
輸入レモンは、収穫されてから私たちの手元に届くまでにさまざまな温度帯を通過しながら長距離移動をし、長い時間をかけて海を渡ってきます。その過酷な長旅に耐えられるよう、出荷前に薬品をかけるのがポストハーベストと言われるもの。数年前まで日本のスーパーに並ぶレモンのほとんどはこのようなレモンでした。

とさレモンは、丸ごと安心して使ってもらえるよう、栽培期間中の化学肥料・農薬の使用を極力しません。生産者さんの負担を考慮し、有機JASの認証取得をする代わりに、栽培過程を会員の皆様に開示していく方法を選ぶことにしました。環境にとっても、生産者にとっても持続可能な栽培方法です。
これは、これまで柑橘の専門家として生産を続けてきた農家さんにとっても新しい試みです。見方を変えれば、農家さんにとってはリスクの高いチャレンジとも言えます。とさレモンの会は、持続可能な栽培方法で安定した収穫が得られるまでの育成期間も含めて、みんなで継続的に生産者とレモンの樹を支えていこうという趣旨のもとに立ち上げられました。

とさレモンは、安心して使える国産レモンをより多くの飲食店や一般家庭で親しんでもらうため、また未来に向けた持続可能な農作物づくりの仕組みとして会員全員で関わっていく農業プロジェクトです。

さらに詳しいプロジェクトの背景などはこちらから。

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